ぼいーん
さぁさぁさぁ!!!
部活見学の時間がきました。
私は、憧れのマネジをやりたいのでいろいろ見学することに。
―ガシッ
「な、なぁ雨宮!サッカー部のマネジにならない?」
ん?君は確か同じクラスの八代君だよね?
サッカー部かぁ…、うーん、しかしまだここで決めるわけにもいかん!!
「八代君、ごめんねぇ、もう少し回ってから決めるよ!」
「俺、お前がマネジやったら頑張るから…」
―ペシッ
八代くんの頭にかるーくチョップを食らわす。
「…?」
「私がマネジじゃなくても、頑張るの!」
「…おう///!」
笑ってくれた。
よかったぁ、逆切れされたら困ってた。
「お〜い、八代〜!!早くこいよー」
と、サッカーの服を着た先輩っぽい人が走ってきた。
「あ、センパーイ!この子っスよ、さっき話した子」
私を指差す八代くん。
えー?なに、なに??
このままじゃサッカー部に勧誘される…!!
「おー可愛いじゃん!!」
顔近ッッ!!!なにこの人???
八代君もいい加減離せェェェェェ!!!
「や、八代くん、そーろそろ行かなきゃ…」
「ねぇ、サッカー部のマネジにならない?それが嫌なら俺の彼女にならね??」
先輩が強引に入ってきた。
なにこの人!!
彼女なんてもってのほか!!
私あなたタイプじゃないですよおおおお!!
―パシッ
「こいつ、野球部のマネジになるんで手ぇださないでもらえます?」
あ、この人9組の泉君…だっけ?
なんか知らないが助けてくれるらしい。
「泉くんー、遅いぞっ!さぁ野球部のところまで行こーう」
「お、おう(何故カレカノのような態度?)」
泉くんに引かれるまま歩いていく。
振り返ると八代くんがこちらを見ていた。
「や、八代くん、また明日!!」
八代くんは頷いて笑ってくれた。
よかった、よかった、怒らせたかと…。
「大丈夫か?」
泉くんは顔をのぞくようにして私を見る。
目でっかーい!!うらやましいくらい可愛い///
「か、可愛いー!!」
「なんだよ急にッうあ」
―プニ
ほっぺをいじる。
や、やわらかーい!!
「あにひへふ?」
(なにしてる?)
「泉くん、かんわいいいいいいッッ///」
しばらくぷにぷにさせてもらう。
「可愛いほっぺをありがとう、お礼に何かしてあげよう」
「ったく…お礼か…なら本当に野球部のマネジになれよ」
…えー…と、え!?
「マママママネジはやりたいけど、る、ルールとかわかんないし「俺が教えてやるよ」…あ、はい」
つー訳で…やってきましたグラウンド!!!
私が野球部のマネジ…!!
頑張るぞぉー!!!
「っちはー!野球部マネジ希望の相澤空です、よろしくお願いしま〜すっ♪」
「お前元気だなぁー」
「ッ空ー!!」
「おー、隆也じゃん!野球少年だったのか!!」
隆也が全力で手を振る。
私も全力で手を振って隆也の元まで走る。
「空!なんだ、マネジやるんなら一緒に来ればよかった!(隆也ァ…?)」
なんて嬉しいことを行ってくれるのは悠。
悠は隆也の前まで走ってきて抱きしめてきた。
「わぁ、悠って足速いんだねぇ」
なんて悠と戯れていたら真ん中分けのこれまたわんこみたいな男の子がこっちにきた。
「うわー、すっげー可愛いー!俺野球きてよかったー」
「え、あ…ありがとう///わんこ君、名前は?」
直球で言われると…///
恥ずかしいですなぁ///
「水谷文貴だよー(わんこくん?)」
「じゃぁ文君だー!」
「え、う///空ちゃん///」
うはー文君かわいー!!
照れてるー///
こっちまで照れちゃうよぉ///
「マネジ希望ねっ!あたし監督の百枝まりあ。あなた、すっごくイイわっ(顔と元気が)よろしくねっ」
うっ、む、胸でけぇーーー人に褒められた。
監督、女で監督なんてできるんだー!
そ、そしてどうすりゃこんなになるんだ…?
もっ揉まれたのかな??///
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