「ねぇねぇ彩斗ちゃーん、なんか怒ってるー??」




 理科室にて実験中。
席順は変わらず。
隣にはやっぱり柊君がいる。
フラスコ越しに柊くんと目が合う。



 「あはぁ、目ぇあったね!俺の愛は伝わったかなぁ??」



 あの日以来柊くんは恥ずかしいことを言い出すことになった。
そして何をするにも付いてきた。



 「あれ?俺の愛を黙って感じてるのかな」



 「違うっ///!!」


 「あ、反応したぁー」



 ヘラヘラと笑う柊くん。
なんだか無性に恥ずかしくなってきた。



 「フ、フン!!君、運動はできるみたいだが勉強はどうなんだ?ちゃんと授業を聞いてはいかがかな?」



 また素直になれない。
いや、素直だったらなんて言うんだ?




 「俺ー、理科室の席きらーい。」


 「人の話を聞け;」



 柊くんと話すと調子狂う。


 「だってねー、この席だと彩斗ちゃんの全身が見れないからだよ!!」


 「君は本当に変態になってしまいそうだよ」


 いつもの席だと全身を見てくるのか…///。
何を照れているのだ僕は。



 「彩斗ちゃん、俺は本気だからね」


 「んなッ///!!???」



 不意打ちはひどいじゃないか。




(少しだけ、ドキドキしてしまった///)











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