授業中。





 気持ち悪くなってしまった。
机に頭をつけてゆっくり呼吸する。





陸乃
「(うおーう…)」


葵爽
「陸乃、大丈夫か?」





 隣の席の葵爽くんが声をかけてきた。





陸乃
「だいじょばない…」





―ガタン





葵爽
「紫葵ー陸乃体調悪いってー」





 行動が早いなおい。





紫葵
「紫葵先生だってば、保健室行くか」


陸乃
「是非行かせてください」





 紫葵先生が「一人で平気か?」と心配してくれたが案内もしてくれたし大丈夫と言って教室を出た。





 保健室。
横スライド式のドアを引く。
そこにはすでに女子中学生がソファに座っていた。





クロート
「先生まだいないみたいです」





 私の疑問を悟ったのか女の子がチラリとこちらを見ながら言った。
今はとにかく休みたい。





クロート
「ソファきます?結構休めますよ」


陸乃
「でもあなたも体調悪いんじゃ?」


クロート
「お腹暖めてるんでそこのパイプ椅子にでも座りますよ」





 同じ体調悪い同士パイプ椅子になんて座らせたくない。
なので女の子の隣に座ることにした。





―ガラッ




十夜
「クロート、今保健の先生出張しててさ…って陸乃ちゃんも?」





 やっと動いた扉の前には十夜先生がいた。
美術を教えていて、優しいと評判の先生だ。





クロート
「ありがとう、陸乃さんって朱璃たちが言ってた転入してきた先輩さん?」


陸乃
「あぁ朱璃ちゃんの友達だったんだ」


クロート
「うん、クロートって言います」


陸乃
「あぁ、よろしく…」





 フラフラしながら挨拶をする。
十夜先生にベッドにつれてかれてしまった。





十夜
「少し寝たら楽になると思うよ」


陸乃
「ありがとうございます…」





 目を閉じるとすぐに眠ってしまった。
しばらく寝てチャイムの音で目が覚めた。
目を開くと朱璃ちゃんがいた。





朱璃
「おはよー」


陸乃
「あれ、なんで朱璃ちゃんが…?」


朱璃
「クロートが心配だったからきたの!陸乃さんは大丈夫?」


陸乃
「だいぶよくなった」





 身体を起こし自分の状態確認。
うん、もう全然平気だな。





陸乃
「クロートちゃんは?」


朱璃
「そっちにいますよー」





 ソファに座っていた。
隣に誰かいるようだ。





陸乃
「お隣は誰?」


朱璃
「飛鳥ですよ、柊飛鳥」


飛鳥
「はーい?」





 明るい口調でその人は答えた。
体育だったのかジャージを着ている。
ハーパンが似合うなぁ。





飛鳥
「あ、陸乃さんですよね、柊飛鳥です!」


陸乃
「飛鳥ちゃんか」


飛鳥
「うん!よろしく」


陸乃
「よろしくね」





 にっこり笑う飛鳥ちゃんから元気をもらい教室に向かった。






「あ、帰ってきた」


葵爽
「平気か?」


陸乃
「うん、大丈夫!クロートちゃんと飛鳥ちゃんにあった」


葵爽
「あぁ、いい子らだったろ」


陸乃
「うん、話しやすかった」





 6時限目のチャイムが鳴り席についた。





(あー…保健室でさぼりたい)




―あとがき―

クロートリクありがとう!!

保健室普段行かないんだよね(´・ω・`)
保健の先生が思い付かなかったので交わしました。

保健室は広い代わりに小学中学高校共通にしました(笑)
じゃなきゃ話進まん(笑)

ありがとうございました!

保健室!







人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -