「姉ちゃん」





 可愛い我が弟が私を呼ぶ。
ああああああああ可愛い可愛い///





「姉ちゃん、近い」


「そんなことないよー、料理する風太も可愛いなぁっ///」


「姉ちゃんキモイ」


「またまたぁそんな嘘言ってぇ」





 ムニッと頬をつつく。
あぁそんなうざったせうに見ないで///
可愛い、眩しい!!
これが弟でいいのか?!
寧ろ彼氏?彼氏じゃねこれ?!





「なんだよ変態」





 …いやいやいや!!
この子は弟じゃなきゃだめなんだ、弟だからこそ可愛いし萌えるんだ!!






「風太、可愛い、ナイス可愛い弟可愛い可愛い可愛い」


「うるせーつか醤油ないから買ってくる」


「是非、おともしますッッッ///」


「えー…」





 あからさまに嫌がられたが構うものか!!
さぁさぁさぁ買い物デートだぜ///




「…おい」


「んー、なぁに?」


「手を繋ぐなッッッ!!!!!!」


「あぁん///」





 あぁ、手を振りほどかれてしまった!!
しかしそんな冷たい態度も実に萌え!!!!!





「あれ、出雲?」





 おや?
その声はクラスメートの広きゅん!!





「やぁやぁ広きゅん、ぼっちで何してんの?ぼっち飯?ぼっち下校?ぼっち休み時間?ぼっち部活?」


「ぼっちぼっちうるせーなw最後のほう無理あんだろwwコンビニ行くんだよ」





 広きゅんはクラスでも明るい方!
ムードメーカー的な?
ムードクラッシャーな時もあるがなw






「出雲こそ何してんの?」


「ふふ、愛する弟とデートしてたのよ!!!」


「…いや愛する弟いねェーぞ?」






…ゑ?
あ、マジでいないΣ(´Д`;)





「ちょ、風太ぁお姉ちゃん寂しくて泣きそうだよー!!じゃ広きゅん、また明日な」


「おー頑張れブラコン」





 風太ァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァアァア(;Д;)





「グスン…風太がいないよぅ」


「何してんの姉ちゃん…」





 体育座りをしていじけていると愛する弟の声がした。





「風太ぁ!!」





―ガバッ





 勢いよく抱きつく。






「どこ行ってたの?!お姉ちゃん泣きそうだったんだよ!」


「いや醤油買ってた」





 ガサッと醤油の入った袋を見せる。
あ、きっ○ーまん。





「…さっきの人と話終わったの?」


「うん、広きゅんは可愛い」


「…誰でも可愛いのかよ」


「風太の可愛いは一番可愛いの可愛い!!」


「はぁ(意味わかんね)」





 川原を歩く。
カップルが手をつないであるいていた。





「姉ちゃん彼氏とかいないの?」


「え、風太が彼氏じゃん」


「…あのなぁ、俺にも彼女できるかもよ?」


「え…?」






 風太に彼女…。
風太が知らない女の子と手つないでる…?





「…やだ」


「やだって…」


「や、やなもんはやだぁ」


「…姉ちゃんだって彼氏作んなきゃ」


「…うぅ…」





 心臓がギュッてなる。
風太に言われたくないよ…。





「泣くなよ」


「…」


「…悪かったよ…」





 頭を撫でられてしまった。
困らせちゃったなぁ…。





「しばらく傍いるから」


「ん…」


「…姉ちゃんもいいやつ見つけろよ」





 いつまでも風太に甘えられない…。





「あー…ほら帰ろう、手繋いでやんから」


「ホント?!」


「あ、あー(くそ元気じゃねぇか…)」





 まだ、甘えちゃいそうです!!





「なんだかんだ言って風太はあたしに甘いよね」


「うるせー手離すぞ」


「やぁだ!」


「…はぁ」





 ふふふ、しばらくは弟離れできなさそうです!!





(風太ぁ、洗濯物ぷりーず)
(…何故服着てない?)
(暑いから♪)
(…(無防備))
(?)






*あとがき*

姉と弟。
ブラコンな姉と実は結構満更でもないシスコンな弟。


主人公ちゃんみたいな変態キャラは書いててめっちゃ楽しいです!!


リクありがとうございましたorz







ブラコンよ、永遠に







「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -