黄色い奴ら | ナノ

後で耳栓買いにいくか

「えー…ホントにしなきゃだめ?」





 多分君らにちゅーって私のパソコンの画面にちゅーしなきゃいけないってことだよね…。
それがなんともいやな光景である。





『マスター、して…?』


「う゛っ…レンくん上目遣い禁止///」





 めちゃくちゃ可愛いから!!





『早くしろよ』


「リントくん、これ結構恥ずかしいんだからね?!」


『知らん!!レンが泣くぞ』





 いやレンくんに泣かれても…。
が、レンくんは既にちゅーの構えをしていた。





「れ、レンくーん…?」


『ん…///』





 『ん…///』じゃねぇよ!!
なに早くしてみたいな感じになってるのさ?!





「り、リントく…う゛」





 リントくんは顔を両手で押さえ『見てないから今のうちにやれ』みたいなことを訴えている。
なんなのそのノリは!!?





「あ、う…」





 こうなったら…やるしか、ない(泣)





「れ、レンくん…!!」


『マスター…///』





 画面に近づきレンくんの手と合わせるようして画面に小さくちゅーした。





『マスター、』


「な、何も起こらないじゃ…ん?」





 画面を見直すと顔を隠すリントくんだけが映っていた。
レンくんは何処?





「マスター」





 私のパソコンでは考えられないほどの高音質でレンくんの声が聞こえた。
振り替えると金髪の髪を結った少年がちょこんとベッドの上に正座をしていた。





「あ、…え、れ、…?!」


「マスター、だぁ!」





 手をぎゅーっと握ってくるレンくんらしき人。
え、嘘でしょ?!





『すっげー!!本物じゃん!!!』





 我がPCからは無邪気に感動する黄色いのがいる。
あたし、変なパワーついた?!





「マスター、これでマスターと、その…色々できますね//」


「な、なんか変な言い方だなぁ…」


『おい向日葵!俺も、俺も!!!!!!』


「マスターに触れるーっ」


「か、カオス!!!!!」






 …あぁもう…!





「ご飯たべよ…」





 まわりがめちゃくちゃ騒がしいが気にしない。
この状況を生理しよう。
すでに冷めてしまった煮込みハンバーグに火を通しながら。




(おい向日葵!!早く、俺にも!!!)
(マスターのベッド…///)
(耳栓ほしいな…)

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