黄色い奴ら | ナノ

お前に自由はないゾ

「できたっ!!」





リントくんの声でハッとした。
そういえば見た目を改造してもらってたんだった!!





「もう鏡見ていいの?」


「おー、レンー鏡!!」


「鏡音レンなだけに?」





く、くだらねー(笑)
ササッと鏡を持ってきてもらう。





「よ、よし…見るよ…」


「おう!!」





チラッと鏡に映る自分を見る。
前がは綺麗に切られていて化粧のおかげか目がキラキラしていた。





「わ、私じゃないみたい…!!」


「えへへ、マスター可愛いです!」





レンくんの頭を撫でながらもう一度鏡を見る。
やっぱ違う人みたい…。





「見惚れてんのかー?」


「〜〜〜〜っありがとぉーーーうっっ///」





ーギュッ





思わずリントくんとレンくんに抱きつく。
勢いありすぎたのかそのままベッドin。





「なんだよいきなり…」


「なんか自信でてきたっっリントくんとレンくんのお陰だよーっ!!」





レンくんはびっくりしたのか未だに固まったままだ。
リントくんをグリグリ撫でる。





「ふふ、ありがとうっ」


「…おう///」





リントくんは顔を赤らめながら目をそらした。
その姿が可愛くてなんだかキュンキュンした。
か、可愛い…!!





「このまま買い物とか行っちゃおうかな!!」


「「買い物!!」」





この様子は、連れて行かなきゃだよね…。






「…い、一緒に行く?」


「おう!!」


「はい!!」





 あーもう準備万端って感じですね。
既に着替えが完了していて帽子をガッツリ被っている黄色いの二人(デジタル)。
いつの間に着替えたんですか、てかもう帽子に抵抗はないのか…。





「マスター東京バナナ買いましょうよ!!」


「なんで東京バナナを知っている…みやげ物だよあれ」


「やふおく?」





 あぁ…こいつらネット漁ってるなー…。




「勢いで言っちゃったけど何買いに行こうか?」





 上着に手を通し二人(デジタル)を見ると変な目でこちらを見ていた。





「何その目、怖い!!」


「いやぁ…」


「ねぇ…」





 二人(デジタル)は顔をあわせてため息をつく。
な、なんだよう…。





「「私服、ダサい…」」


「レンくんまでひでぇ!!!」





 なにがダサイんだ…。
古着屋さんだぞこれ…!!





「マスター今日は服買いに行きましょうか!」


「それがいい!!」





 決定です…。





「とりあえず、行くまでの格好はどうしようか…」


「…これじゃだめ?」


「「だめ(です)」」





 即答でした。
それから二人(デジタル)に衣装ケースを漁られ部屋をぐちゃぐちゃにされた。




「これ、片付け超大変だろうなー…」


「おぉこれなんか組み合わせればいいんじゃねーか!!」


「くつはこっちのがマスターに似合うよ!」





 いろいろ考えてくれているようです。
もう、任せます…。





「これ20秒で着てこい」


「えぇなんで秒数決まってるの!!?」


「マスター早くー」


「うぅ…」





 自由はないみたいです。
ササッと着替えてみる。
うん、なんか髪型も顔も服も違ってホントに別人のようだ!!
なによりも女子っぽい!!





「着替えたよー!」


「うわぁーっマスター可愛いです!!」


「おぉ…」





 ちょっと、照れくさいな///
あ、もう二人とも靴はいてるのね…。





「じゃあ行こっか」


「「はーい」」





 可愛いなぁもう!!





(また、誰かに見られなきゃいいけど…)

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