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【ハレ視点】





 さっきからアホがいる…。
ナンパしまくるグミヤとそれを呆れた目で見つめるミクオと俺。




 そんな俺らがいる場所は普段行けないようなところだった。
公園の滑り台ちかくのフェンスを乗り越えるといける世界。
ここだけはウィルス防止システムが働いてないらしい。
 …ようするにウィルスが入ってくる原因はそこってことだ。





グミヤ
 「ねぇねぇ、今暇っ?俺と遊ばない??」





どこかのハクさん
 「あ、う…そーゆーの慣れてないんで…」


どこかのルカさん
 「ちょっと、なんですの?!」





 ここではいろんなボカロやUTAUがいる。
俺はミクのツンデレが可愛くてしょうがなかった。





ミクオ
 「お前ってさ…」


ハレ
 「なんだよ?」





 グミヤをおいてベンチに腰掛ける俺ら。
無言を終わらせたのはミクオだった。





ミクオ
 「つり目の子好きだな」
ハレ
 「…は?!」


ミクオ
 「いやお前さっきから釣り目の子にばっか見てるぞ」





 …そう、なのか?
そうかもしれない…。





ミクオ
 「だからさぁ、ネルちゃんも釣り目だったから揺らいだんじゃない?」


ハレ
 「俺、そんな単純?!」


ミクオ
 「でも、アメは釣り目じゃないんだよなぁ、そこがわかんね」





ハレ 
 「…俺、好きって感情まだわかんねぇーや」


ミクオ
 「好き?」


ハレ 
 「そー。ドラマとかで好きとか愛してると言ってる感情がまだよくわかんねーの」





ミクオ
 「じゃお前はアメのことどう思ってんだよ?」


ハレ
 「…」





 アメのこと…か。





ミクオ
 「正直俺もよくわかんない」


ハレ
 「そうなのか」


ミクオ
 「でも、好き」


ハレ
 「なんだよそれ」

ミクオ
 「最初は全然興味なかったんだ、でも何をするにも一生懸命なアメ見てたらどんどん引かれてってさ、今じゃめちゃくちゃ可愛いと思うしほかの男と話してる姿みてんとイラつく」





 そんなの、俺だって…。





ミクオ
 「それに、お前が一番思ってるかもしれないけど誰よりも頼ってほしいし守ってやりたい」





 守ってやりたい、か…。





その感情は少しずつ強くなっていった。

あの時からわかってたかもしれない。

 俺の本当の答えが。











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