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 リントの部屋に行き、ベッドの上に座る。
レンも来るのは初めてらしく、キョロキョロしていた。





リント
 「はい、貰い物だけど」





 と、小さな冷蔵庫からケーキ取り出す。
ショートケーキだった。





アメ
 「貰い物なんですか?」


リント
 「あぁ、バレンタインの時前のマスターのとこのグミにね」


アメ&レン
 「…へ?!」


レン
 「彼女か?!」


リント
 「違う、毎年くれるんだよ」


アメ
 「ほえー…」





 よく見ると結構写真が置いてあって前のマスターのところの皆さんが写っていた。
あ、リントがすごく笑っている…。





―グイッ





 ほっぺを押さえられ無理矢理視界にリントがうつる。
な、何?!





リント
 「嫉妬しちゃった?」


アメ
 「…写真のリント、笑ってます」


リント
 「あぁ…」





 パタンと写真立てを倒す。





リント
 「今だって楽しいよ」


アメ
 「…はい」





 いつかリントのあんな笑顔を隣で見れたらなぁ…。
そして、一緒に笑いたいな。





リント
 「レンは何してんの?」


レン
 「この音楽雑誌面白れー」


リント
 「こっちが今月の」


レン
 「さんきゅ」





 なんだかんだ仲良くしているみたい!





カイト
 「如何わしい雑誌はどこー?」





 突然ベットの下に出てきたカイト兄さん。
ど、どうしてそこから?!





リント
 「ちょっと、人の部屋に住み着かないでよ。殴るよ?」


カイト
 「もぉ、怖いよぉリ・ン・ト・く・んっ」


リント
 「うわ、キモ」


カイト
 「がぁーんっ!!アメー、俺リントくんにイジめられたぁ」





 私にすがってくるカイト兄さんをなでてあげる。
最近カイト兄さんとか帯人兄さんとか年上しかなでてない。
まぁいいか♪





アメ
 「それより、如何わしい雑誌ってなんですか?」


カイト
 「あぁ、えっ「あー手がすべったー」ギャアッ」





―バシッ





 何かを言いかけたカイト兄さんの顔に雑誌があたった。
投げた(?)のはリントだった。





カイト
 「ふふ、恥ずかしがることないよ!」


リント
 「アメにはまだ早いしレン顔真っ赤だし」


レン
 「う、うっせー///」





 結局どんな雑誌なのかわかりませんでした…。





―コンコンッ





 ケーキをちょっとずつ食べていると誰かがリントくんの部屋をノックする。





メイコ
 「ねぇリントー、ミクオとグミヤとハレ知らないかしら?」


リント
 「知らないけどここにはいない」


メイコ
 「そう…。」


アメ
 「何かあったんですかー?」


メイコ
 「あら、美味しそうね、マスターが呼んでも全然応答がないらしいの」


アメ
 「ヘッドホンのスイッチでも切ってるんでしょうか?」


メイコ
 「どうかしら…まぁいいわ。ありがとう」


アメ
 「あ、メイコさん」


メイコ
 「?」


アメ
 「あーん」





 ケーキをすこしフォークにさし、メイコさんの口元に伸ばす。
メイコさんは一瞬キョトンとしたが笑顔で口を開けてくれた。





メイコ
 「んー、美味しいわ、ありがとう」





―ナデナデ





アメ
 「えへへ」






 部屋から出ていったメイコさんの足音が遠くなる。
撫でられちゃった///





レン
 「前もこんなことあったなぁ」





 レンがボソッという。
私とリントはわかってない。
だからきっとあたし等がくる前の話かな?






カイト
 「あぁ、なつかしいねぇ!ミヤくんがクオくん連れて電波の届かないとこまで行っちゃったんだよねぇ」


レン
 「あれはさすがにマスターも焦ってたなぁっって、アメたちにはわかんねぇか」


リント
 「まぁ今の話で大体はわかったよ」


アメ
 「あたしもわかったんですけど電波って届かなくなるんですか?」
カイト
 「うーん、普通電波の届かないとこはブロックされるんだけどミヤくんたちがどっかから入れるとこ見つけたのかなぁ?」


リント
 「ってかそうゆう穴ってあるとウィルス入るんじゃないの?」


レン
 「そーなの?!やばいじゃんか!」





 確かにこれはやばそうだ。





アメ
 「そういえば前お買い物に行ったとき道端にでっかい絆創膏が張ってありましたけど…」


カイト
 「あぁ、それマスターが買ったウィルス防止ソフトだよ、安いのだけど」





 あ、あれで防いでたの…?!
結構ボロボロだったけど。
だから亜種がいっぱいなんじゃ…?





リント
 「俺らができたのはそのおかげか…」





 う、うーん?












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