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 かたく閉ざされたドア。
時間が止まったみたい。





 ねぇ、ハレ…。
あたし、初めて貴方を"怖い"って思っちゃったよ…。





―バタンッ





 自分の部屋のベットに倒れる。
何やってんだろ?
元気になってもらいたかったのになぁー…。





 ハレの顔を思い出す。
あれ?
あの時ハレ、





アメ
 「泣いてた…?」





 なんで?
なんで泣いていたの?
やっぱり何かあったんだ…。





アメ
 「あ…」





―ガサッ





 さっき渡そうとしたチョコ。
ハートが割れてる。





アメ
 「われちゃった…」





 チョコペンで書いた『ありがとう』という文字が見えなくなってる。





アメ
 「…ハレがどんどん離れていく…」





 …でも、いつまでもハレにすがってちゃだめなんだ。




 いつかハレだって誰かを好きになる。
そしてその人を守るんだ。
いつまでもあたしが一番じゃないんだ。





アメ
 「それが…」





―ポロッ


アメ
 「嫌、なんだ…。」





―ポロポロッ





アメ
 「ハレ…ハレー…」





―ポロッ…





アメ
 「ふっ…ぅ…っク…う……うぅ…!!」






 「泣くなよ」





 誰の声…?
暖かいな、抱きしめられてる?





 「俺が…傍にいてやるから…」


 「だから」


 「泣くなよ」










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