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 あーあ。





―バフンッ





 ベットに寝転がる俺。
目をつぶって枕に顔を埋める。
すぐ思い浮かぶのは1人の顔。





ハレ
 「ネル、かぁ…」





 金髪でつり目、さっき見た猫みたいな奴だったな…。
…可愛かった。





 ちょっと待てよ。
可愛かった?
じゃアメは?





なぁ、俺は誰が好きなんだよ…。

なんでネルの顔を思い出すんだよ…。




声も

髪も

笑顔も

唇も

赤くなった頬も

思い出す。





それと同じくらい

アメを思い出す。




辛そうな顔。

泣きそうな顔。

あの、捨てられていたときの顔。

俺を、小さく呼ぶ声。





 なんでんな顔すんだよ…。
アメ、アメ、アメ…。





泣くなよ。





ハレ
 「泣くな、よ…」





 う、わ…。




ハレ
 「は、はは…ははは…」





 なんだ…。
泣いてんのは…





―ポタッ





ハレ
 「…ッ……グスッ……ッ」





 俺じゃねーか。











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