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【ハレ視点】





 うーん。
目の前にいる少女。
なんとも言えない空気。




 どーすりゃいいんだよ!!





カイト
 「ハレー、帰ろうぉ」


ハレ
 「あーい」





 助かったぁーー!!
カイトありがとう!!





 「あのさ!」





 呼ばれちゃったんですけどー…。
えぇー…?





ハレ
 「な、なんスか?」


ネル
 「あたし、ネルです!!亞北ネル!!」


ハレ
 「え、あぁ俺は天音ハレで、す」


ネル
 「ハレ、すごく、可愛かった…よ///」


ハレ
 「ど、ども…」





 うわぁーお、上目使いー///
ネル、か。黄色いなぁ…。
しかし触れないでほしいところに触れてきた…。





ハレ
 「えと、じゃ、俺もう行くから…」


ネル
 「あ、うん…」


ハレ
 「まぁ、どっかで見かけたら話しかけてよ、多分覚えとくから」


ネル
 「!うんっ///!!」





―ドキッ




 …あれ///?
最後の笑顔を見て心が動いた…。
いや、なんて表現していいのかわかんないけどなんか感じた。




 気のせいか…?
まぁ、いいや、カイト達の所いこーっと。
猫のことは忘れてくれるよな…うん。





カイト
 「ナンパしてたのぉ〜?」


ハレ
 「いや、違ェーから!!ニヤニヤすんな、気持ち悪ィ…///」


カイト
 「ひどいなぁー、あの子ってネルちゃんでしょ?」


ハレ
 「知ってんの?!」


カイト
 「んー、名前だけぇ」


ハレ
 「そーか…」


カイト
 「…惚れちゃった?」


ハレ
 「いや、まだ会ったばっただし…」


カイト
 「ふーん、まぁいいや、さっさと帰ってアメに抱きつこーっと♪」


ハレ
 「…」





 …ネル、か。
アメ以外の女の子は普通に友達だ。
つか、友達よりも家族に等しい。
だから、アメや家族以外で初めてだと思う。
ネル、出会い方は最悪だったけど可愛かった。




あれ?


じゃあ俺は誰が好きなんだ?


俺はアメが好きなのか?


それともネルに恋してしまったのか?




俺は…





カイト
 「ハレ…」











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