4 マスターが作業をし始めてすぐに鏡音リン・レンがきた。
2人はあたしを見て少し驚いたようだった。
あたしも初めて実際にリンちゃんやレンくんを見た。
本当に黄色いなぁ…。
リン
「わぁ、可愛いね!!リンよりいっこ年上なんだよね?」
アメ
「はい!でも作られたのはリンちゃんやレンくんのほうが早いから先輩ですね」
リン
「じゃリン、先輩だぁ!マスター、リンの後輩のアメちゃん〜」
アメ
「ふふ後輩です」
マスター
「もう、仲良くなったのか?じゃリン、先輩として仲良くしろー」
リン
「はぁい♪」
リンちゃんは優しかった。
本当に優しい子だ。
だから人気なのかな?
私と、違う。
ミク
「ほらクオ、早くはやくー!あっ、リンちゃん!!ミクのがさきにアメちゃんと仲良くなったんだよぉー!!」
なんて言ってくれるミクちゃん。
優しいすぎる…。
マタ…、マタ小サナ期待ヲシテシマウヨ?
ソシテ裏切ラレテ捨テラレテシマウンダ。
デも、今コうシテ笑ッてクレる貴方達ニ感謝しテ作笑(ワラ)ウンだ。
マスター
「この子達が俺の大切な家族だよ」
目の前には初音ミクや鏡音リン・レン、KAITO、MEIKO、ルカさんそれと亜種の皆さん。
ミクちゃんに似ているのはたぶんミクオくん。
で、KAITOさんににているのは…なんかいっぱいいるけどAKAITOさんと帯人さん。
2回もウィルスにかかったの?
で、MEIKOさん似ているのはMEITOさん…。
あと、GUMIさんとGUMIYAさん。
ルカさん似はルキさんか…。
覚えられるかな?
マスター
「これで全員か?よし、じゃまずアメのテストプレイしますか!」
―ドキッ
あぁ、これで飽きられてしまうのか…。
歌いたくない、けど、歌いたい。
―ポフッ
グミ
「大丈夫だよ、マスター調教上手なんだよー」
グミちゃんが励ましてくれた。
今、あたしくらい顔してた?
じゃあ隠さなきゃ。笑わなきゃ。
アメ
「ありがとうございます、大丈夫です…」
よし、ちゃんと笑えた。
ちゃんと。
調教室に入る。すこし緊張する。
出だしがよければ捨てられないかもしれない。
だから頑張って歌おう。
少しでも長く歌いたい。
―〜♪
前奏が流れ出した。マスターは真剣な顔でPCをいじりだした。
ヘッドホンから流れるマスターの声。
マスター
「大丈夫、落ち着いて歌えよ?」
その声で少し落ち着いた。
このマスターは今までとは違う、そう感じた。
気のせいかもしれないけれど今は信じたい。
アメ
「〜♪」
あれ?なんだろう、この感じ…。
歌いやすい…。
でもまだ滑舌が悪い…。
―ガガッ
ヘッドホンから聞きなれぬ機会音がした。
何、今の音?!
―ガガガッ
「…んな?、…ん」
よく聞き取れないがヘッドホンから誰かの声がする。
マスターのほうを見ると調教に集中していた。
聞こえてないの?
「を、にして…め、」
しだいにおおきく聞こえてくる。
カラダが熱い。
ヘッドホンの声がはっきりときこえてきた。
「ごめんな、ごめん」
何を、謝っているの?なんで謝るの?
貴方は誰?
―ガガッガッピーーーーーー
≪―エラーが発生しました―≫