2ミク
「マスター、この子が新しいVOCALOIDですか?」
マスター
「そうだよ、今日から俺らの家族だ」
ミク
「わぁーい♪また増えたぁ」
マスター
「ホラ、インストールするから準備して」
ミク
「はいっ」
―
また、インストールされる…。
捨ててしまうならいっそのことインストールしないでほしい。
もう、ゴミ箱はイヤだ…。
苦しいのはイヤ、暗いのはイヤ
≪インストール完了≫
でも、
イヤでも少しの希望を抱いて歌うんだ。
苦しくてもいい子ちゃんで猫かぶりするんだ。
辛くても笑顔を作るんだ。
本当の笑顔なんてもう―
忘れちゃったよ
ねぇ新しいマスター、貴方はこんなあたしを大切にしてくれますか?
ほかのマスターのようにあたしを捨てますか?
本当のことを言うと
愛されたいです。
我が侭を言うと
捨てないでほしいです。
どうか―