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  【ハレ視点】










 【回収】の言葉が胸に響く。
アメは、今にも泣きそうな顔だった。
やっと存在できた俺はどうすればいい?
手が震える。
それは握っているアメの手からの振動でもあり、俺自身の振動でもあった。



だって今でも





 怖いんだ…





 みんなの目を見るのも怖くて



アメの手しか見れねぇ…






アメ
 「大丈夫ですよ…大丈夫…。楽しかったです…初めてインストールされてこんなに楽しい思いをしました…本当に、ありがとうございます…」





 急にみんなに向かって笑ったアメ。
しかし目には涙を浮かべていた。
笑っていた顔もすぐに崩れて、泣き出してしまった。





 何にもできねェ…




 ギュッと握っている手に力を込める。
どんどん大きくなるアメの声。
きっと抑えようとしてるんだな…。
震えてる肩にそっと手を乗せる。




 そして、抱きしめた。




「ッ捨てないで…ぇぇ」





 小さな声だけど



 聞こえた。




 こんなにも捨てられるのを




 拒んだのは




 初めてかもしれない。






 捨てられても




 ずっと





 一緒だから










 傍にいるから―












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