6―ガチャ
入っちゃったけど、やっぱマズかったかな?
…っとゆーか、なんかこの部屋だけ暗い…。
アメ
「あのー、帯人さん、いないですかー?あれー、いない…」
じゃあ何処に行ったんだ?
帯人
「…何?」
奥から声がした。
やっぱいたのか、よかった。
アメ
「あ、勝手に入ってすみません、今日入ってきた天音アメです…って、手ッ!!手から血が出てますよ!!」
ちょっと視線を落としたら手首から地がダラダラと流れてた。
りゅっ流血!!!
帯人
「…いつも、だから」
アメ
「いやいや!!余計ダメですよ!ちょっと手首出してください!!」
ハンカチを取り出し帯人さんの手首にまいた。
止血ってこうやるのかな?
帯人
「怖く、ないの?」
アメ
「何がですか?あ、これしててくださいよ?血がいっぱい出たら倒れちゃいますから!そっちのがよっぽど怖いです!」
帯人
「…///。アメ」
「なんですか?もしかして痛いですか?ちょっと我慢しててくださいね」
「…可愛い」
「っ///!なななんですか急に///」
帯人
「顔真っ赤…」
びっくりしたー!!
急にかっ、可愛いだなんて…///
うー、今絶対顔赤いなぁ///
―ナデナデ
帯人さんが頭を撫でる。
アメ
「帯人さん?」
帯人
「その呼び方ヤダ」
アメ
「え…たっ、帯人兄さん///?」
帯人
「ん」
うわー恥ずかしい!!
そんなあたしにお構いなく帯人兄さんはあたしを抱きしめる。
うわーうわー///どうしよう///
―ガチャッ
ハレ
「おーいアメ、おいてくなよ!」
アメ
「あ、ハレ」
ハレが入ってきた…。
そしてあたしと帯人兄さんの体制を見て唖然としていた。
恥ずかしいんですけど///
それでも離してはくれない帯人兄さん。
ハレ
「…何してんの?」
アメ
「えーと」
帯人
「…誰?」
アメ
「あたしの亜種の…」
「ふーん」とか言いながらまだ離してくれない帯人兄さん。
そんなあたし達を見ていたハレがこっちにきてあたしの手を掴んで自分の方へ引き寄せた。
ちょっと手首いたい…。
ハレ
「天音ハレだ。アメ、もう挨拶すんだろ、いくぞ」
アメ
「え、あぁうん。じゃっじゃあ帯人兄さん、失礼します。」
頭を下げてお礼をすると帯人兄さんはあたしの手を掴み
「また、来て」
とだけ言い残して手を離した。
またあたしは顔を赤くしてしまう///
でもハレは不機嫌そう…。
そして部屋を出る。
「…」
黙ったままのハレ。
すこし顔をのぞくと綺麗な瞳がこちらに向く。
目が合った。
ハレ
「お前さ、なんで抵抗しないの?」
アメ
「抵抗?」
ハレ
「さっきの」
アメ
「帯人兄さんの?」
ハレ
「そう」
アメ
「…嫉妬です、か?」
ハレ
「…」
図星だと黙ってしまう癖を発見。
ちょっと笑うとハレの顔はすぐに赤くなる
ハレ
「もう、急にいなくなんなよ?」
アメ
「ごめんなさーい」
ハレ
「さて、挨拶も済んだしどうする?」
アメ
「私はミクたちのとこへ行こうかな?」
ハレ
「そっか、じゃあ俺は…レンとこでもいこっかな」
アメ
「はい、じゃあまた後で」
さて、ミクちゃんたち何処かなー?
続く