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「にゃー」





 私はいま…






アメ
 「て、天国にいますっ!!!」





 天国という名の猫カフェに来ました!
膝の上にいる猫さんを撫でながら幸せな時を過ごす。
なんて…可愛いんでしょう!!!





いろは
 「ずいぶん懐いてますねー!」





 店員さんの猫村いろはさんだ。
腕には子猫が数匹。





いろは
 「この間生まれたばかりなんです」


 「ミーミー」


アメ
 「かっかわいい…!!!!」





 とっても小さいです!!
もぞもぞ一生懸命歩いてる姿がとても愛らしい…。





グミヤ
 「アメー…」


 「「「にゃーにゃー」」」


アメ
 「なんですかーモテモテさん」





 猫カフェにつくなり猫さんたちに囲まれたミヤくん。
…ずるいです。





グミヤ
 「い、いやぁ猫ちゃんは可愛いんだけどっ」





 猫さんたちが次々にミヤくんを踏み舐める。
ミヤくんは少し困った様子。
わたしには天国にしか見えませんが…。





アメ
 「そのモテモテ術、教えてほしいです…」


グミヤ
 「お、俺はもう少しゆっくりしたいなぁ」


アメ
 「ミヤくんのことを仲間だと思っているのでは?」


グミヤ
 「俺猫じゃないよ!?」






 大きい猫…。





―ポン





 ミヤくんの頭に手をのせてみる。
きょとんとするミヤくん。





アメ
 「大きい猫さんだにゃー」


グミヤ
 「だから猫じゃないよ!??」





 面白い…。
可愛い猫さんに囲まれてほんわかしました。











いろは
 「ありがとうございましたー!」





 お店を出て自宅に帰ります。





アメ
 「はぁー…幸せでした…」


グミヤ
 「幸せそうだったね…」


アメ
 「疲れてますね?」


グミヤ
 「なんであんなに猫にはモテるんだ…」





 ぐったりしているミヤくん。
猫さんに囲まれて可愛かったのになぁ。





グミヤ
 「なーにニヤニヤしてんの」





 顔を覗き込み少し膨れるミヤくん。
かわいらしい…。





アメ
 「ふふ、可愛いなって」


グミヤ
 「可愛いってー俺男なんだけどー…」


アメ
 「すみません、フフ」





 思わず笑ってしまう。
ミヤくんが拗ねちゃう。





グミヤ
 「本当に好きな子にはモテないのに…」


アメ
 「えぇ意外です!」


グミヤ
 「えっ、俺今口にしてた!??」


アメ
 「ばっちり聞こえました!!」





 これは恋のお話ですね!!!





グミヤ
 「いや、違くて…」


アメ
 「私、相談に乗ります!!」


グミヤ
 「そうじゃなくて…」





 さすが恋のお話!!
ミヤくんがすごい焦ってます!!!!





アメ
 「私じゃ…頼りないですか……?」


グミヤ
 「うっ…」


アメ
 「…」


グミヤ
 「…アメ」





 …へ?私?
聞き間違い?





アメ
 「え、えーと…?」


グミヤ
 「アメ………っの膝の上にいた猫が!!!」


アメ
 「あ、あぁ!!あの子ずっと私の近くにいましたからね」





 び、びっくりした…猫か…!!
わたしってば自意識過剰…!






(でも、恋のお話したかったな…)
(俺かっこ悪すぎー…!!)





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