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グミヤ
 「アメ−!!」


アメ
 「はーいー」





 自室でマスターにいただいた曲を聴いているとミヤくんがやってきた。
勢いよく隣に座ると子どものような笑顔を見せた。





グミヤ
 「デートしよう!!」


アメ
 「で、デートですか…?」


グミヤ
 「そう!」


アメ
 「デートって、どこかお出かけするんですか?」


グミヤ
 「アメの行きたいとこに行こう!!」





 行きたいところか…。
すこし考えてハッと思いつく。





アメ
 「あ、わたし猫カフェってとこ行ってみたいです!」


グミヤ
 「猫カフェかー!いいねー」





 ミヤくんはおでこに乗っていた眼鏡をかけ、小型パソコンをポケットから取り出しカタカタと操作する。
お店を探してくれてるのかな?





グミヤ
 「でもなんで猫カフェ?」





 チラッと横目で見ながら聞いてくる。
眼鏡をかけていくミヤくんをあまり見慣れていないせいかすぐに目をそらしてしまった。





アメ
 「こないだマスターの妹さんとお話していたときに教えてくれたのです」





グミヤ
 「ふーん…で、なんでいつもみたいにこっち見てくれないのー?」





 ニヤニヤしているミヤくんがわざとらしく眼鏡をくいっとあげた。
うぅ、わかってて言ってるなぁ…。





アメ
 「な、なんでもないです…!」


グミヤ
 「なになにーお姫様は眼鏡がお好みでー?」





 ぐいっと近づいて顔を覗き込むミヤくん。
あまりの近さにびっくりして後ずさる。
背中に壁が当たるところまで追いつめられてしまった。





グミヤ
 「今日のデートは眼鏡していこっか」


アメ
 「い、いいんじゃないでしょうか///」


グミヤ
 「ねぇ、猫カフェ連れて行ってあげるからおねだりして?」


アメ
 「ふぇ///!?」





 にっこり笑うミヤくんの手が私のすぐ横にいく。
こ、これがマスターの言っていた壁ドンってやつなのでしょうか!!??





アメ
 「あ、あああのあのあの…///」


グミヤ
 「んー?」


アメ
 「ち、ちかっ」


グミヤ
 「違うよね、俺が言ったのはおねだりだよお姫様」


アメ
 「あ…うぅ///」





 逃げられない…。





アメ
 「猫カフェに…連れて行ってください…///」


グミヤ
 「かしこまりました、お姫様」





―チュッ





アメ
 「〜〜〜っ///!!」





 ほっぺにキスをされた。
にやにやしたミヤくんはまたわざとらしく眼鏡をくいっとあげウィンクをした。











(なんか今日のミヤくん意地悪です///)
(あれ?こういうの好きじゃなかった?)
(ち、ちがいますよー!)

(俺だって焦ってるんだよお姫様)





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