物でなんとかなる
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【ハレの部屋】






 …。
あれ、今まで何してたっけ?
最近よくある記憶がないという出来事。
まず何で俺カメラ持ってんだ?





ハレ
「頭痛ェー…」





 とりあえず水飲みにいく。






【リビング】




メイト
「よぉ」





 メイトが座ってた。
水片手にメイトの隣に座る。





メイト
「なんか体調悪そうだな」


ハレ
「あー…最近記憶がない時があんだよー」


メイト
「あー…(さっきのは無意識?)」


ハレ
「原因わかんねーんだよな」


メイト
「風邪かー?」





―ゴチン





 何をしてんのか。
おでことおでこをごっつんこ。
男同士だぞ!!!





ハレ
「何してんだお前…」


メイト
「いや熱あるかなーと」


ハレ
「いやいや手でいいだろ、近ェよ顔!!」


メイト
「なんだー照れてんのかー?」





 近い近い近い!!!





ルキ
「ほーう、そういうカップリングですか」





 振り返るとドアを少し開けてニコニコしているルキがいた。
メイトは「よぉ」と気の抜けた声でヘラヘラしている。





ハレ
「メイトって焦ることあんのか…?」


メイト
「あるさー、さっきも焦ったしなー」


ハレ
「へぇ何があったん?」





 とりあえずルキは放置。
なんかもうめんどくさいからな。





メイト
「…(しまった)」


ハレ
「メイト?」


メイト
「あー…まぁいろいろあんだよ、いろいろ」





―ナデナデ





 頭をグシャグシャにされた。
なんか丸められた気がするけどいいか。





ルキ
「無視ですか、いい度胸ですね」




 気づいたらルキが近づいていた。
うわー目こえー。





ハレ
「ルキもあんま表情変えないよなー」

メイト
「そうか?」





 俺が見る限りいつも黒い。





メイト
「アメとかミクといるときとかだいぶ照れるよなールk「はい?」」





 ルキがメイトの頭を押さえてる。
こ、この構えは…強制停止させるのか!!





ルキ
「はい?」


メイト
「はぁい」





―ビーーーーーーーーーーーー





―ドサッ





 はい、メイトノックダウーン!!!
こ、こえー…。





ルキ
「ハレもやります?」


ハレ
「いやいい!!!大丈夫!!!」





 「そうですか」と言ってメイトをどけて座った。
ルキが怖いです誰か助けて!!!





―バタバタバタ





 ん?なんか音がする。
それはだんだん近づいてくる。





―ガチャッバーッン





ハレ
「ッ!?」


ルキ
「?」





 勢いよく開いたドアの向こうではアメを担いだアカイトだった。
なんでアメ担いでんだ?





ルキ
「うるさい」


アカイト
「あ、すいません」


ルキ
「よし」





 !!?(゜Д゜)





ルキ
「で、どうかしたのですか?」





 アカイトは今まで担いでいたアメを降ろし空いたドアをゆっくり閉めた。





アカイト
「帯人が酔ってた」


ルキ
「なるほど」





 話が見えない。
帯人?
アメも困ったような笑顔を見せた。





ハレ
「帯人?」


アカイト
「あー…あいつ酒飲むとすごいテンション高くなってより危なくなる」





 帯人が苦手な俺には辛いな、うん。
最近俺にもなついたのかよく部屋にくるがいつも気まずい。





ルキ
「本人は?」


アカイト
「多分俺の部屋、メイトさんに助けてもらいに来たんだけど…」





 一時停止状態になったメイトを見て苦笑いをした。





ハレ
「ルキがメイトの代わりに止めろよ」


ルキ
「やですよ」


ハレ
「いいじゃねーかメイトこんなになっちゃったんだし」


ルキ
「…ハァ」





 アメを見るルキ。





ルキ
「アメでも差し出せば落ち着くんじゃないですか?」


アカイト&ハレ
「「却下」」





(チッ)





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