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 最近みんなが変だ。
いつも目線を感じる。





アメ
「あ、あの何か?」


グミヤ
「べっつにー」


レン
「なんでも」


リント
「なーい」





 やる気なさそうなリントくんを除いた二人はいつもに増して熱い視線を送ってくる。
ちょっと困る。





ルキ
「苦笑いされてますよ」





 コーヒーをすすりながらニュースを見ているルキさん。
あ、目があった。





ルキ
「なんですか?」


アメ
「コーヒーおいしいですか?」


ルキ
「まぁまぁです、飲みます?」


アメ
「あ、じゃあ是非」





 受け取るために手を出す。
が、ルキさんはそれをじっと見つめている。





アメ
「え、あの」


ルキ
「新しくついでもらいなさい」





 つまり、口ついたコップじゃ飲ませねーですよと。





アメ
「意地悪」


ルキ
「聞こえませーん」


アメ
「意地悪!」


ルキ
「アメうるさい」





 むむむ…!!!
あぁ言えばこう言う…。
悔しいけど大人しく引き下がろう。





―ガチャ





ミクオ
「ただいまー」





 マスターと歌の収録をしていたクオくんが帰ってきた。
そのまま私の前の椅子に腰かけた。





アメ
「おかえりなさい、どうでした?」


ミクオ
「疲れた、やっぱ難しいなー」





 ぐでーってしながらちょっとため息をつく。
クオくんとのことは時間をもらい、ゆっくり考えることにした。
意識しないようにしているけど…。





ミクオ
「今度はアメと歌いたいなー」


アメ
「そ、そうですね///」





 なかなか難しいです。
意識せざるおえない。
ニッコリ笑うクオくんを見ているとミヤくんが後ろから抱きついてきた。





グミヤ
「俺ら次一緒歌うもんね!」


アメ
「はい!よろしくお願いします」





 次の曲は楽しげな感じだからかなり楽しみ!
ミヤくんと二人は初めてだからどうなるんだろう?
どっちみち、楽しいんだろうな。





ミクオ
「もう練習してんのか?」


グミヤ
「あ、まだだね」


アメ
「個人練習はしたけど一緒にはまだですね」


グミヤ
「じゃあ今から」


ルキ
「グミヤ、今日は個人収録じゃありませんでした?」


グミヤ
「あ!!!」





 グミヤくんは「うぅ」と言いながらマスターの元へ行ってしまった。
練習したかったなぁ…。





ルキ
「戻ってきたら練習しなさい」


アメ
「…はい」


ルキ
「…不満そうですね」


アメ
「だってぇ…」


ルキ
「仕方ないでしょう」





 そうなんですけど…。
いつの間にかレンくんたちとゲームをしているクオくんを見ながらちょっと唸ってみる。





アメ
「あ、そうだ!ルキさん練習付き合ってくださいよ」


ルキ
「え、いやですよ」


アメ
「えーいいじゃないですか、何か予定とかあります?」


ルキ
「貴女の練習に付き合わない予定です」





 そ、そこまでことごとく断られると…。





アメ
「どうしても駄目ですか…?」


ルキ
「そんな顔しても駄目です、ミクオにでも付き合ってもらいなさい?」


アメ
「ルキさんとも練習したいです…」


ルキ
「…あーもうわかりましたよ、早く準備しなさい」





 めんどくさそうに立ち上がるとコップを流しに起きにいった。





アメ
「あ、ありがとうございます!!」





 と、いう訳でルキさんと練習することになりました!





(早く行って準備してこよ)





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