7
bookmark


カイト
「ハレー何してるのー?」





 ぎゃあ!!
カイトに見つかった。
片手にカップアイスを持ってにっこり笑う。





ハレ
「いや、何もしてない…!」





 とりあえず場所を変える。
成り行きでアカイトの部屋に行くことになった。





アカイト
「成り行きじゃねーよ、なんできたんだよ!!」


カイト
「まぁまぁまぁまぁまぁ!アーくんの部屋は俺の部屋だしっ」


アカイト
「なんだよそのどっかの空き地のガキ大将みたいな言い方…」


カイト
「歌はうまいよ?」


アカイト
「はいはい」





 子供と大人だな、うん。
アイスを一口もらいアカイトの部屋を見回す。





ハレ
「案外汚ェな」


アカイト
「さっき散らかったばっかりだ」





 どういうことだ?





カイト
「帯ちゃんが暴れてったのー」





 あぁ、忘れてた…。
一番危ないやつがいたじゃねぇか…。





ハレ
「それってミクオ大丈夫だったのか…?」


アカイト
「いや、かなりショックだったらしくって暴れた後部屋に籠った」





 本とか散らばっているのでかなり暴れたんだろう。
別に怒った様子もないアカイトはホントに大人なんだと思った。





カイト
「ハレはどう思った?」


ハレ
「ミクオのことか?」


カイト
「うん」


ハレ
「真っ白になったよ、マジかーって感じ」


カイト
「だってさアーくん」





 だってさ?
どういうことだ?
アカイトを見ると目を反らされた。





カイト
 「アーくんすっごく落ち込んでて拗ねてたんだよー」


ハレ
「え、ちょっと待て、え、アカイトも?!」





 え、アメはそんなにモテたのか?!
アカイトも恥ずかしそうに顔を伏せている。
この反応は…マジかよ…!





ハレ
「なんだぁアカイトも仲間だったのか!!!よかったぁ」





 バシバシと背中を叩き笑う俺。
なにがよかったのかわからないけど安心できた。






アカイト
「何がよかったんだよ…」



ハレ
「なんもよくないな!」


アカイト
「…案外元気そうだな」


ハレ
「それがだいぶ悩まされてるんだよ」


アカイト
「元気よく俺の背中を叩いたくせに…」





 アカイトも案外子供だった。





ハレ
「カイトはなんも思わねーの?」


カイト
「俺?んー…わかんない!」


ハレ
「なんだよそれ」


カイト
「わかんないもんはわかんないよー」





 ふにゃっと笑いアカイトの部屋を出ていくカイト。





ハレ
「行っちゃったな」


アカイト
「アイスのゴミ片付けろよ…」





 立ち上がりしっかりゴミ回収。





ハレ
「最後にいいか?」


アカイト
「なんだよ?」



 仲間として、ライバルとして聞きたい。





ハレ
「アメのこと、今も好きか?」





 きょとんとしたアカイト。
でもすぐにふっと笑って










アカイト
「もちろん」









 と答えた。
俺もつられて笑う。





ハレ
「ライバルだな!」


アカイト
「困ったな」





 とか言いつつどことなく嬉しそうだ。
俺も、なんか嬉しかった。





(どこに惚れた?)
(え、あー…全部)
(アカイトが言うと余計かっこいい…)
(なんでだよ)





/
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -