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 再び俺です。
レンの部屋前です。





リン
「このままじゃクオとアメが結ばれちゃうよ!!!」





 はい、先客いましたー。
鏡音リンの声がしまーす。
ついでにリントの声もしまーす。





リント
「どうするか」


レン
「奪い取る!!」


リン
「出来もしないのに…」


レン
「うるせー」





 ギャーギャー聞こえる。
でもまぁアメのことだよな。
またドアの前で盗み聞き。
誰かに見られないのを祈る。





リント
「で、どうすればいいのさ」


リン
「うーん…と」


レン
「もういっそ好きって言ってくるか」


リン
「言えないくせにー」


レン
「うるせーっ!!」





 こりゃグミとグミヤとは違う意見が聞けそうだ。
大胆な考え方だなぁ。





リン
「…アメの気持ちはどうなんだろう」





 アメの…気持ち?
わかっていたつもりで何もわかっていない気がする。





レン
「…俺、なんにもわかってないんだな…」


リント
「…」





 レンの言葉で安心した俺にあきれた。
恥ずかしくて手で顔を覆う。





リント
「多分、今のとこアメに恋愛感情はなさそうだけど」


レン
「いやいやめちゃくちゃ赤くなってたぜ!?」





 うんうん。





リント
「たぶん、だけどまだアメの中じゃハレが一番でかいと思う」





 …俺?
なんで俺なんだ?





リン
「なんで、ハレなの?」

リント
「だってあいつ、誰よりもアメの幸せを願ってるし、アメが大好きなんだぞ?」





 …違う、違うってば…。





リント
「そんなやつがいたら俺なら好きになる」


レン
「確かに…」





 違うんだよ、俺は自分のことしか考えてないよ…。
子供みたいな発想しかできない。

それに
お前らだって、





レン
「でも、俺らだってアメが大好きだろ」





 …。





(…ハレ?)





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