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 クオくんの部屋にきた。





アメ
「あの、お話って…」


ミクオ
「あぁ、うん…」





 何を言われるんだろう。
あの話は忘れて、とか?
あれは冗談だよとかだったり。
あぁだめ。
暗いことしか考えられない。





ミクオ
「昨日、さ」


アメ
「…はい」


ミクオ
「どう思った?」






 どう?
どうって…言われても。





アメ
「びっくりしました」


ミクオ
「だ、よな…ハハ」





 笑うクオくんを見る。
どうやら嘘なんかじゃなさそうだ。





ミクオ
「あのな、お前のペースでいいから」


アメ
「なにが、ですか?」

ミクオ
「いや、なんかいきなりだったし、混乱してるみたいだったし…」


アメ
「…あ、の、」


ミクオ
「ん?」





 こんなこと言ったらどう思うかな。
我が侭って、思うかな…。

アメ
「まだ、全然、わかんなくて、」


ミクオ
「うん」


アメ
「だから、あのね、もう少し…」


ミクオ
「…」


アメ
「…もう少し、時間がほしいの……」


ミクオ
「…うん」


アメ
「こんなに、好きになってもらえたこと、なくて、」





―ガバッ





ミクオ
「好きだよ」


アメ
「ふ…ぇ///」





 抱き締められ、また好きといってくれた。





ミクオ
「俺だけじゃない、みんなお前が好きなんだよ」


アメ
「どういう…わゎっ」





 まだ話しかけていたが頭をいっぱい撫でられた。





ミクオ
「お前がまとまるまで待つからさ」


アメ
「…うん」


ミクオ
「それまで、出来るだけいつも通りにするから」


アメ
「…」


ミクオ
「…と、思ったけど無理かも」


アメ
「え?」


ミクオ
「やっぱりものすごい緊張するし、意識しちゃうかも」





 なんだ。
私だけじゃなかったんだ。





アメ
「あ、わっ私も、です」





 一緒だったんだ。
クオくんもドキドキして、私を意識してくれてたんだ…。
なんか、嬉しい。





ミクオ
「一緒だな」


アメ
「一緒ですね」





 クオくんが照れながら笑うから、私もつられて笑った。





―トントン





ミク
「ご飯ですよー」





 二人がさらに顔が赤くなった。
どこから聞かれてたんだろう…///





でも今は嬉しかった。










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