3
bookmark



―ガタンゴトン





 …で、電車…。





―ガタンゴトン





 …き、気持ち悪い…うぅ…。




レン
「アメ?」


アメ
「は、はい…?」





 隣に座っているレンが顔をのぞかせる。





レン
「顔色悪いぞ、酔ったのか?」


アメ
「み、みたいです…揺れる、揺れる…」


レン
「おいリン、酔い止め持ってない?」


リン
「へ、持ってるよー!酔ったの?」


レン
「アメがな、さんきゅ」





 ひょいっと酔い止めの薬を差し出すリン。
うあー…。




レン
「飲めるか?」


アメ
「な、なんとか…」


リン
「酔いやすかったんだねー、リンもバスは酔っちゃうからいつも持ってるんだー!」





 レンとリンのおかげで薬を飲むことができた。
ちょっと落ち着いたかな…。





レン
「あと二駅だから頑張れ、寄りかかっても…いいし///」


アメ
「お、お言葉に甘えて…」





 レンの肩に頭をのせる。
あ、楽…。
眠くなってきた…。





リン
「アメ、寝ちゃったね」


レン
「だな///」


リン
「レン、グッジョーブ!!」


レン
「うるせー///!!」


リン
「しー!起きちゃうよー」





―トントン




リン
「ん?」


リント
「…よ、酔い止め…くれ……」


レン
「お前もか;」


リン
「大丈夫?!はい」


リント
「し…ぬ……」


レン
「(アメの前だからいえなかったのか…)…フッ」


リント
「お前…笑ったろ…」


レン
「べっつにー」


リント
「…後で、覚えてろ……うえっ」


リン
「は、吐かないでね!!」





(リントまで寝ちゃったね)
(なんでリントも俺の肩で寝てんだよ…)
(肩マッチョになるんじゃない?)
(肩こりの間違いだろ)








/
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -