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 うわぁ、言い出したのは俺だけど誰に話しかけていいのやら…。
ドラマとかアニメとか思い出せ俺!!
アメと一緒にキャラつくりの勉強したじゃねーか!!
ここで使うんだッ!!!!





ハレ
 「あ!」





 三人グループの女の子の一人がストラップを落とした。
それをすばやく拾い追いかける。
フラグゲットだ!!!





ハレ
 「ねぇ、これおねーさんの?」


 「…はい?」






 振り返ったその人は真っ白な髪を下で一つに縛った綺麗な人がいた。
落ち着いた雰囲気でスタイルがスゲーいい。
あぁ、この人弱音ハクって人か!





 「あぁ…私の…!ありがとうございます」


ハレ
 「いえいえ、可愛いストラップですね、汚れたりしてないですか?」


ハク
 「大丈夫です、えーと貴方は…?」





 オロオロしているハクさんを見て思わず笑ってしまった。
あ、赤くなった。





ハレ
 「ハレ、だよ」
ハク
 「ハレくん…いい名前ですね…!あの、このストラップ…」





―ジャラッ





ハク
 「これを持っていると恋が実るそうなんです」


ハレ
 「へー、スゲー」


ハク
 「私の恋は、実らなかったけれど、幸せな時間をもらえたから…」





 控えめに笑った。
しかしどこか晴れ晴れしていて余計にこの人を綺麗にする。





ハク
 「お礼と言ってもあれなんですが、これハレくんにあげます」


ハレ
 「へ?!いや大事に持ってなよ!!」


ハク
 「実はこれ、私も友達からいただいたんです、私には十分幸せをいただきました」





 スッとストラップを俺の前に出し、優しく微笑むハクさん。ストラップを受け取りを見る。
変な顔をしたマスコットと鈴がくっついている。





ハク
 「ふふ、大事にして下さいね、貴方が幸せになるよう、心から願っています」





 いい人だ…。
それにやっぱり綺麗だ。
白い髪が風に揺られて大人っぽかった。


ハレ
 「あの、アドレス交換しませんか?!」


ハク
 「もちろん!」





 きっとこの人、幸せなんだろうな。
輝いている。
アドレスをいただいた。





ハク
 「じゃあそろそろ…」





 と、立ち上がるハクさん。





ハク
 「また「ハクさん」はい?」


ハレ
 「俺はハクさんが幸せになることを願ってるから!」


ハク
 「…ありがとう!」





 ストラップを握り手を大きく振る。
ハクさんも恥ずかしそうに手を振り、歩きだした。












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