新入りさんがやってきた





 我らが団長のキドが新入りさんを連れてきた。
あの有名なアイドルの如月モモちゃんだった。





ユノ
「なんか目チカチカするくらい輝いてるね、アイドルって」


キド
「そーか…?」





 モモも能力を持っているらしい。
目を奪う能力で制御できない。
私は能力を出せないがモモは出しすぎてしまうようだ。
それを治すためにモモはきたのかな?





カノ
「というか、治すとか言っても信用できないだろうしちょっとキド見せてあげてよ」


キド
「なんで俺なんだよ、お前がやれよ」


カノ
「いやだって僕の能力わかりにくいでしょ?わかりやすいのはマリーとかユノなんだけど…」


ユノ
「えへへ…」





 本を1oも動かせない私を見るキドとカノとモモ。






ユノ
「この前は2pくらい動かせたんだよー…」


キド
「はぁ…」





 いい訳も虚しくため息つかれてしまった。
そんなわけでキドの能力をモモに披露することになった。
私も最初は驚いたけど二回目だから大丈b





モモ
「うわああああ!!」


ユノ
「!!???」





 モモの声に驚いてしまった。
すると今まで見続けていた本がなくなりモモの足元近くの床に叩きつけられた。





モモ
「ほ、本までぇえええ!!!????」





 やってしまった。
驚くモモと隣で「出来たねー」なんてのん気なことを言っているカノ、キドも私を見ていた。
これが私の能力…。
でも激しい感情がないと動かないし、それも制御出来ないのでどこにテレポートするかわからない。





カノ
「まぁそんな感じで!ビックリした!?」





 カノが楽しそうにしている。
まだ心臓がバクバクしている私は落ち着かせるために台所へ向かう。





モモ
「テレポート!?」





 モモの声を聞きながら水を飲む。
モモに当たらなくてよかった…。
本当にこの能力には困っちゃうよ…。





モモ
「…私ここに残ります!!」



 交渉成立って感じだ。
歓迎しなきゃ!!
みんなのいるところに戻る。





モモ
「すごいね、テレポート!!」


ユノ
「え、ありがとう…///」





 褒められた…!
目の前にいるモモちゃんはアイドルではなく、友達に見えてきた。
可愛い笑顔につられて私も笑った。





キド
「まだ制御できないんだな」


ユノ
「うぅキドぉ…」





 キドのことばがサクッと胸に刺さった。
ま、まぁ練習するさ!!!





カノ
「でもこのテレポートも大変でさーこの前なんか部屋の物全部外に飛ばしちゃって」


ユノ
「そ、それはゴキブリがいたから驚いちゃって…」





 すごく反省してます…。
あの後キドに叱られてみんなで片付けた。
そんな話もモモは笑って聞いてくれた。





ユノ
「モモ、これからよろしくね」


モモ
「うん!」





(いつかモモも飛ばせるようになるね)
(!?)

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