畜生。
時間とゆーのは嫌な位早い。
俺が女になってついに学校が始まった。





 「学校どうするー?男装してく?」





 なんてゆるゆると話す唯太。
寝癖がピョンピョンしてて鶏を思い出した。





 「どうすっかなぁ…」





 鶏に聞いても無駄だな。
なんて諦めたら鶏がどっかからヅラを持ってきた。





 「昨日買っといたんだぁ」





 …鶏ぃ!!
やんと優しい奴なんだ!





 「お礼は身体でいいよ!」



 「しね」



 「ひどーい!じゃあせめてぎゅーさせて」



 「ばッだから男なんだから」





―ギュウ





 全部話す前に奴の腕の中に収まってしまった。
抵抗はしなかった。
こんくらい…させてやるか。





 「乳柔らかぁ」



 「離せ」



 「だぁめ♪後5分!」



 「遅刻するぞ…」



 「むぅ…」



 奴から離れて着替えをする。
…てか胸どうするか。





 「さらしでも巻く?」



 いつの間にか洗面所にいた唯太。
手にはさらしのようなものを持っていた。





 「ありがとう出てけ」



 「巻いてあげるよっ!」


 「自分でやる!!出てけッ」





 唯太を追い出してさらしを巻く。
あ、ぺったんこ。
その上に赤Tシャツを着てYシャツを着てズボンをはく。
背ちっせぇからダボついたが、折ってごまかした。






 「なぁ、ヅラってどうやってかぶるんだ?」



 「男用のボクサーパンツとは…」



 「何覗いてんだしばくぞ」






 ヅラは唯太にやってもらった。
お前器用だな!





 「…」



 「んー?」





 朝飯のトーストにジャム塗りたくってる唯太を見ていたら目があった。
こいつ…案外いい奴だな。
男ん時は馬鹿みてェな話ばっかしてて気づかなかった。



 「秋那…」



 「なんだよ」







 「惚れちゃった?」







(しね)
(えぇ?!)
(オラ行くぞ)
(可愛い顔して口悪い…)




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