「え、えーとぉ、もうすぐ文化祭です、出し物決めましょう」
佐野ちゃんが頑張って黒板に文化祭とでかでかと書いている。
文化祭か、もうそんな時期なんだなー。
「メイド喫茶!!!!」
「お化け屋敷!!!!」
「劇!!!!」
「焼きそばあああああ」
まぁ定番だな。
つかお前らがメイドになるんだぞ、それ。
「俺らの天使、秋那を売ろう!!」
「いい案だ」
「メイドか?!」
「メイドだ!!」
「はい提案したやつこっちこい、殴ってやる」
「はい、俺です!!!」
出てきたのはモブキャラだった。
いやいや殴られに来ちゃったよこいつww
―バシッ
もちろん容赦なく殴る。
「ありがとうございましたっっ///」
俺の信者は超キモイ。
「き、気を取り直して案くださぁ〜い」
「たこやきいいいいいい」
「演劇!!!!」
「メイド出るか?!」
「意地でも出そうぜ!!!」「うおおおお」
どんだけ好きなんだよメイド!!!!
「ま、まとまったぁ?」
いやどこもまとまってねェよ!!!
何を見て言ったんだそれww
「コスプレしようぜ」
「じゃあ俺初音●クやりたい」
「ハ●ヒいいいいいい」
―ガタン
後ろで寝ていた唯太が立ち上がった。
「し、下原くん…?」
佐野ちゃんがびびった様子で唯太を見ている。
「コスプレじゃ彼女できねぇじゃん!!!!」
この唯太の一言で奴らの文化祭に対するやる気がMAXになった。
「で?」
LHRが終わり放課後。
黒板にでかでかと書いてある今年の出し物。
【中二病でもイケメン喫茶やりたい】
「パクリじゃねーかっっっっ!!!!!!!」
始まります(´ω`)
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