(ふう様・リンクお礼)一番は…
「お!!射的だ。姫川!!勝負だ。」
「あ、姐さん!!金魚すくいあるっス!!」
「浴衣姿のクイーンも素敵だ。」
「そこのお嬢さん。おれと一緒にグッナイしない?」
この、賑やかな集団はいわずとも知れた石矢魔の不良御一行。
「……きれい。」
ヒュー…ドーン!!
色とりどりの花火があがり、皆が花火を見つめる。
「俺のバイト先の祭にみんなでこいよ!!」
呑気な東条の一言により、御一行は近くの神社で行われる祭に来ていた。
「東条は、向こうの店にいるらしいぜ!!」
誰かの情報で、一行は歩きだした。
「東条、何の店してんの?」
Tシャツにジーパン、黒のパーカーを羽織った男鹿が親友に問う。
「……なんか、腕相撲らしいぞ。」
答える古市。
「まぁ、あいつらしいな。」
ヨーグルッチを飲みながら、ボソッと言う神崎。
それぞれが笑いあい、楽しそうにじゃれる。
「……よかった。」
仲良くまでとは、いかないがすぐに争うことが減った不良達。
そんなみんなの姿を後ろからそっと見つめ、呟いたのは学級委員の邦枝 葵。
「姐さん!!行きますよー!」
「今、行くわよ♪」
寧々に呼ばれて、駆け出しかけた時だった。
グイッ!!
「きゃっ!!」
後ろから、手を捕まれバランスを崩し、何者かに抱き止められた。
「へへっ!!つ〜かまえた。」
「お、男鹿!!」
それは、さっきまでみんなと歩いていたはずの彼氏だった。
「なんで?さっきまで前にいたじゃない!!」
「忘れ物取りにきた。」
「忘れ物?」
にかっと笑った男鹿は葵の手を握り直して、みんなとは逆の方へ…。
「ちょっ!!男鹿!?忘れ物は?」
「は?今から取りに行くんだろ?」
「なにを?」
「邦……葵との祭デート。」
途端に、顔を真っ赤にする葵。
「行くの?いかねーの?」
「い、行きたい…な。」
「よっしゃ!!行くぞ!!」
そう言って、スタスタと歩く男鹿と、下駄でこけそうな葵。
「おっちゃーん!!かき氷1つ!!イチゴで〜。」
「あいよ!!」
お店ねのおじさんが氷を削る間、葵は男鹿に尋ねた。
「……男鹿。花火したいんだけど……ダメ、かな?」
すると、頭にはてなをいくつも浮かべながら彼は言った。
「葵がしたいことなら、なんだっていいんだけど?」
「おまちどー。200円になります。」
「ほら。っ…と。はい。サンキューおっちゃーん。」
葵にかき氷を渡し、お金を渡す。
「ほら、スプーン2個あるから。食えよ」
そう言って、スプーンを渡し葵にあわせて歩く。
「ん…つめたぃ…。ありがと♪」
「お、おぅ。」
かき氷がなくなる頃、ちょうどコンビニに着いた。
「花火…すんだろ?」
「うん!!」
男鹿の両手いっぱいの花火をもって、神社の鳥居へ向かう。
花火大会も平行したこの祭では、ここから花火が見えないために人は全然いなかった。
「うっし!!やるか♪」
「これしたい!!」
葵が指したのはネズミ花火。
男鹿が火を着けると、光りを発しながら、くるくると回りだした。
「うわぁ…。きれい…。きゃっ!!」
回る花火は葵の方へと回ってくる。
「ははっ!!花火に気に入られてるな!!」
「……それじゃぁ。………それっ!!」
「うぉ!!あっち!!」
手持ち花火を男鹿に向け振り回す葵と、逃げる男鹿。
「それなら…。こっちは、四本同時だ!!」
「わっ!!こら、やめっ。…それ、反則よ!?」
「へへ〜ん!!花火に反則なんてねぇよ〜だ!!」
などと言いながら、花火をする事、約10分。
「これで最後…か。」
「そうね。」
パチパチと二人の足元で燃える、線香花火。
「あっ……。」
ぽと。
同時に落ちる二つの塊。
「葵……。」
足元から、男鹿へ顔を上げるとちゅっと音を立てて吸い付く唇。
「ふ…んぁ…。」
「葵…。」
何度も名前を呼ぶ男鹿。
(この時間が好き。)
離れて、吐息のかかる近さでふっと笑う男鹿。
(あぁ、この笑顔が好き。)
もう一度重なる唇。
するりと入ってくる彼の舌と自分のそれを精一杯絡ませる。
「……んぁ…はぁ…ん…。」
何度も重なる唇と彼の甘い蜜。
(この瞬間も…―全部、全部。大好き。)
はぁはぁ。と荒い息を吐きながら葵をぎゅっと抱き締める男鹿。
「大好き…。葵…好きだ。ホント…大好きだ。」
耳元で、何度も何度も囁く男鹿。
(でも、バカみたいに甘いこの囁きが……―一番大好き…!)
「あたしも…男鹿が大好きよ。」
男鹿の首に両手を巻き付け、そっと触れるだけのキスをした。
END
ふう様ー!
なんか、申し訳ないです。
こんなんで、すいませーん!!orz 三
ふう様の思ってたのと絶対違いますよね!?
キスさせまくって…すみません。
ちょ、ホント…返却OK です(T-T)
も、時希がカスだから…←いや、もううんこ男爵だから。
まじ、すみませんでしたー(T-T)
でも、書いて良かったッス!!←
リンク&リクエストありがとうございましたー(//∇//)
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[mokuji]
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