(キリリク・バッファロー足軽様)夕日色


「失礼しました。」

ガラガラと音を立てる職員室の扉。

「……あの、その、わりぃ…。」

「別にいいってば!!」

「でも、俺のせいで邦枝が結局全部やらされて…ほんと、わりぃ。」

「大丈夫だってば。」

男鹿(正確にはべる坊)が日誌を跡形もなく消してしまったせいで学級委員の男鹿と葵は学校に残されていた。

「…ふぁ〜…。くっそ〜。べる坊め!!すやすや寝やがって!!」

「しょうがないじゃない赤ちゃんなんだし…。」

そんな会話をしながら駅に向かう二人。

「邦枝は切符か?」

「うん。定期は明日からなの。」

「そっか。じゃあその切符、俺が買う。」

「いいよ、悪いし…。」

「いーいっての。」

強引に押しきって葵の切符を買う。

「ほら。」

「ありがと。」

頬をほんのり赤く染めて葵が礼をいった。

タイミング良く来た電車に乗り込み空いている席に並んで座る。

(……改めて二人きりだとなに話せばいいかわかんね〜。)

あれや、これやと考えて男鹿が出した答えは『光太は元気にしてんのか?』だ。

「なぁ邦え…だ?」

話しかけようと口を開いたその時、隣の葵がまさにコテンっという音が似合う感じで男鹿の肩に頭を乗っけてきた。

「え?」

「お…がぁ…。」

寄りかかってきた、葵の顔を覗いてみると、目を閉じて薄く開いた口から出る息が首筋にかかる。

「んだよ…寝ちまったのか。」

安心して、ふっ…と息をはくと男鹿は微笑みながら呟いた。

「ありがとな。邦枝。」

寒くないようにと腕を葵の首に回して、引き寄せる。

「…おやすみ。」

そして、彼も一緒に目を閉じた。


END


バッファロー足軽様!!

遅くなってしまい申し訳ございません!!(ToT)


ほのぼの…ということでしたが、こんなんでよろしかったでしょうか?(>_<)

ダメなところとか、ございましたら遠慮なくダメ出ししてくださいませ!!(^o^)
書き直せとかも、大丈夫でございます!!

こんな奴ですが、これからもよろしくお願いいたします(^q^)


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