(ふう様・内定祝い)内定祝い

ピー…

『もしもし、男鹿?なんか、急に内定祝いのパーティーをすることになっちゃって…。ちょっと遅くなるかも知れないから夕飯は昨日の残りか、出前でもとってて?ごめんね。』

ピー…。

留守番電話の再生が終わり静かになる部屋。


「ふ…ー。」

同棲を始めて、2ヵ月。男鹿が20歳になったのを期に葵と同棲を始めた。

出掛け先から帰って来て、ただいまという自分の声に大好きな彼女の声が返って来ないので、リビングへ行くとこの留守番電話が残っていた。

ドサッと買ってきたイチゴの沢山乗ったケーキをテーブルに置き、ソファーにもたれ掛かる。

「っ…たく、なにが、内定祝いのパーティーだっての…。」

ブツブツと音のない部屋に響く男鹿の声。

「ってか、なんで俺じゃなくパーティーをとるかな〜!?」

プシュッとビール缶のプルを引っ張りながら文句をたれる。

リモコンでテレビを付けてから一気にビールを飲んだ。



「ただいま〜…。あれ?寝ちゃった?」

テレビの音が聞こえるのに、男鹿の返事がない。

そう思って、リビングの扉を開けた時だった。

「おかぁりぃ〜♪」

「きゃ!!」

ドシンっ!!と尻餅をついて、飛んできたものを見ると…。

「男鹿!?ど、どうしたの!?」

「ふにぇへへ〜♪あぉい〜♪」

「ひゃ///」

葵にしっかりと引っ付いた男鹿が、目を細めて葵の体に頬擦りする。

しかも、普段は呼ばない名前呼びである。


「ん〜ふふ。俺はぁ…。あぉいがぁ〜だぁいすきですー。」

「あ、ありがと///」

「んふふ〜。で、あぉいわぁ俺と〜…先輩のぉどっちが大切なんだ?」

完全に酔っている男鹿は、ニコニコと笑ってはいるが目が完全に怒っている。
その上、ゴゴゴ…と何やらオーラが溢れている。

「も、もちろん男鹿よ?」

「そーか、そーか。」

機嫌が良くなったように見える男鹿は、周りにハートを沢山飛ばしながら葵を抱き上げた。

「きゃ!!ちょ、男鹿!?危ないから!」

「だーいジョブ!!」

フラフラとリビングにたどり着き、ソファの上にぽんっ!!と下ろされた。

「ふふ〜。あぉいに〜イチゴをあげますね♪」

そういって、テーブルに散らかったケーキのイチゴを葵の顔に乗せた。

「ちょ、男鹿!?口に入ってな…。」

最後まで言い終わらないうちにぶちゅーっと言う音が似合うようなキスをされた。

「いっただきま〜す♪」

「え!?嘘!?きゃあ!!///」

スルスルと服を脱がされ、抵抗していると、いろんな物が目に映る。

空になっていそうな、ビール缶、ぐちゃぐちゃのケーキ、そして、開いて見えているカード。


(ふふっ♪寂しかったのかな…。)

「愛してる。」

真剣な目でそう呟いた男鹿は、チュっと葵にキスをした。


(今だけ…だからね。)

葵がふっと笑った。




『内定おめでとう。
これから大変かもしれねーけど、
何があっても、オレがいること忘れんなよ。
つか、オレから離れんな!!
愛してる。

オレの邦枝葵へ

辰巳』


カードがパタパタと音を立てていた。


END 


うん、ごめんなさい!!(>_<)

スッゴク遅くなってしまった…(泣)

書いてるうちにわからなくなったんですね…。←

とにかく、ふうさん内定おめでとうございます(*´∇`*)
 
こんなんしかできないですが、よろしければどうぞo(*⌒O⌒)b


うちでは、酒に弱いのは葵>男鹿です。

葵は、缶ビール2本、男鹿は缶ビール1本で酔います。←


これからも、よろしくお願いいたします(^〇^)

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