(かのこ様)たまには違った自分を
「あ、邦枝!」

「な、なに?」

男鹿に急に呼び止められた。

「お前、ショートケーキ作れる!?」

「つ、つくれるけど?」

目をキラキラさせて、肩をがっしり掴んで言う男鹿にどもってしまった。

「そっか、そっか…。よし!!教えてくれ!!作り方!!」

「……え?」

「じゃ、材料買って行こう!!」

と言う具合にうちに来てケーキ作りを教わる男鹿。

「よっしゃー!焼けたぁ!!」

「じゃあ、クリームを塗って……って、手で塗らない!!」

「甘ぇ…。」

「ちょ、クリーム食べない!!」

まぁ、彼は不器用なようで…。

「できたぁ!!」

ほとんど、アタシがデコレーションしたけど黙っておきます。

「ん〜…うめぇ!!サンキュー邦枝!」

「どういたしまして…。レシピ持って帰る?」

「おう!!」

ぺろっとケーキを食べ終えて彼は帰っていった。

次の日…。

「お誕生日、おめでとうございます!!姐さん!!」

「プレゼントです。」

「烈怒帝瑠からっす〜。」

そういって大きな茶色い包みを渡された時だった。

「くぅぅぅにぃぃぃえぇぇぇだぁぁぁあ!!」

ダダダダダダダダ!!

と緑の頭の赤ん坊を頭に乗せた男鹿が来た。

「なななななに!?」

「誕生日おめでとう!」

「へぁ!?」

まさか、彼からその言葉が聞けるとは思っておらずまぬけな声が出てしまった。

「でよ!!プレゼントあんだよ!!」

小さなしろい箱をアタシに差し出す。

「お前みたいにできなかったけどな」

ニシシ…と笑う彼の前で箱を開けてみると。

「「あ!!」」

ぐちゃぐちゃなケーキが姿を表した。

「え!?ぶっ壊れてる!?」

「……ぷっ!!」

「なっ!?///笑うな!!」

「だって…ふふっ!!いただきます。」

「え!?今食べるのか?」

「あ、男鹿が作ったんでしょ?なんで?」

「んぁ?あぁ、お前の誕生日って聞いたからなんかしようと思って…。たまには、こんな俺のひだってあるぜ?」

「ふ〜ん…。」

アタシの味の評価を待ってるようで…。  

「ま、まずいだろ…。」

「ん…。」

クリームを指に掬って男鹿の口許に持っていく。

ちゅぅ〜…。

「どう?」

「甘い…」

「そうゆうこと!!」

ありがとう!!と早口でいってその場をたった。

あなたがいつもと違うならアタシも変わってみよう。と思ったが、心臓がバクバクしている。

なんで、指吸うの!?

こうして、アタシはあなたに狂わされていく…。

END 

うん…。
一言言うと…

かのこさん、ほんと…すいません!!
 
折角のリクエストをこんな風にしてしまって!!
ほんと!!すいません!!

こんな管理人ですがよければこれからも宜しくお願い致します!!(*´∇`*)

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