(男鹿葵)晴れ時々、狼さん


雲ひとつない晴天とは、まさに今日みたいな日を言うのだろう。

「天気が良いから外に行きたい。」

いつもは、教室ではうるさいので体育館裏でイチャイチャする。
そうすれば、葵が恥ずかしがらないからだ。

「屋上なら誰も来ねぇか…?」

彼はあっさり承諾してくれた。

暴れオーガと呼ばれる彼は、実はとっても優しい。
石矢魔の男子の中でも、喧嘩はするが売られた喧嘩以外はしない。

「ま、邪魔が入って葵が恥ずかしがるから人目に付かない所に行くんだし。」

とまぁ失礼なのかそうでないのかわからない発言ののち、屋上で甘ぁい時間を過ごしてます。

「…葵」

「なに?」

ふっと顔を上げると、近づいてくる男鹿の唇。

「…んぁ…ふ」

「葵…。」

一息おいてもう一度。

「ん…ぉ…がぁ」

ちゅうっと音を立てて離れて行く男鹿の唇。

「ぶっ!!…クックッ…」

「わ、笑うな//」

キスしたあと、真っ赤になる葵に男鹿はたまらず吹き出した。

「おまっ!!いい加減なれろよ……」

そう、付き合ってもう、2ヶ月になるのに葵はキスのたびに赤くなるのだ。

「だ、だって…恥ずかしいんだもん。」

そう言いながら、男鹿の胸板にぎゅっと顔を埋める。

「…大胆なんだか天然なんだか。こんなだから、次に行けねぇんだよなぁ…。」

頭をポリポリ掻きながらぼそりと呟く。

ぎゅぅ…。

いきなり、葵が抱きつく腕に力を入れた。
葵なりの甘え方だ。

「ったく…。」

などと言いながら葵を右手で抱きしめ、左手で髪をすく。

「大好き…!!」

「俺も。……だからさぁ。」

男鹿が笑っている。

「な、なに?」

「ちょっと、次のステップへ。」

ニヤリと笑いながら、葵を地面へゆっくりと押し倒す。

「ちょ!!男鹿!?」

それから、ブラウスのボタンを一つ一つ丁寧に外していく。

「なぁ、知ってるか葵?」

「な、なにを?ってか、なにしてるのよ!?」

それから、ちゅうっと首に吸い付いてきた。

そして、葵の体のラインをそっと、なぞり唇をペロリとなめた。

「男ってのは、みんな狼なんだぜ?」

開いたブラウスから見える胸にそっと口づけて、男鹿はニタリと笑った。
それは、まさに獲物をみる狼の目。

「な、な、な///」

ブラウスのボタンを止めながら、葵が見た男鹿は満面の笑みを浮かべていた。

優しい彼が狼に変わる瞬間を葵は見た気がした。


END

(その内、ちゃんと襲うから…。)

(な、な、な、な、なに言ってんのよ!!////)


狼さんな男鹿くん第2段★

こういうの好きです←変態管理人ですいません。








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