(男鹿葵)好きって言うより…
今日こそ、勇気を振り絞ってきくのだ。
昨日、何度も鏡の前で練習した。
大丈夫、大丈夫…私はやればできる…。
学校に行く前にもう一度だけ…。
「お、男鹿のことが好きです。そ、その…男鹿はアタシのことす、好き…?」
大丈夫…。ちゃんと言える。
あとは、男鹿の返事がYesかNoか…
ちゃんと、確かめよう…。
昼休み、いつも男鹿が昼食を食べる場所。
だが、いくら待っても男鹿はこない。
「この日に限ってって…」
………さいあく。
そう、思いながらゴロンと横になった。
「男鹿のばぁか………。」
そこからは覚えていない。
目が覚めたら男鹿とベルちゃんがいた。
「おっ!!起きたか。」
「お、男鹿!!なんでいるの!?」
「なんでって…屋上に来たらお前が寝てて、起こしても起きねぇから暇だし…」
お前は?と聞きたそうに首をかしげた。
「あ、あたしは、男鹿に聞きたいことがあって…」
「邦枝が?俺に?」
「だ?」
「お、男鹿のことが好きです。そ、その…男鹿はアタシのことす、好き…?」
「……はぁ!?邦枝のこと好きか嫌いかって…好きではねぇな。」
やっぱ、嫌いなのかな…
泣きそうになりながら言葉を発しようとしたとき。
「好きっつーより、大好きだな!」
「だぁぶぅ〜
」
「……うっ、あ、ありがと」
「おう!!」
恋が叶った運命の日。
その日、二人は甘ぁく愛を囁く…
(辰巳、だぁい好き
)
(葵といれて幸せだぜ♪)
((ずぅっと一緒にいたい))
END
男鹿の甘い囁きが考えられない…
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