(男鹿葵)二人、コロッケ
「あ゛ぁぁぁ!!」
「びぇぇぇー!」
ここは、聖石矢魔学園の石矢魔生徒の教室…。
先ほどの大きな叫びは「あばれオーガ」こと男鹿辰巳とその背中にしがみつく魔王の子ども通称ベル坊。
「泣くなベル坊〜お前のミルクはあんだよ…俺の、弁当はないんだよ…――!」
(お弁当…忘れたんだ……。)
チロリと横目で、頬を赤くしながら男鹿を見ているのは学級委員の邦枝葵。
(どうしよぅ…。はなしかけてみる?)
そんなことを考えていると、隣にいたはずの男鹿が後ろにいた。
パクっ!!
「おぉ!!このコロッケうめぇ〜」
「えっ!!アタシのコロッケ……」
「あ、わりぃ邦枝。うまそうだったからつい…」
(ていうか、か、間接キスしちゃった!?男鹿と!?)
「…お弁当、半分食べる?」
「いいのか!?」
「お、男鹿はコロッケす、好きなの?//」
「おぉ!!あ、このコロッケもらっていいか!?」
返事をしないうちに、ベル坊がぐずりだした。
「あぁ、わりぃ。こいつにミルクやらねーと…。あ、そーだ!!」
「な、なによ!?」
「邦枝が食わしてくれればいいじゃん!!」
俺って天才!!とでも言いたげに、腕を組んでうなずき、それを真似るベル坊。
とたん、騒がしくなる教室。
席から立ち上がる烈怒帝瑠の方々。
そして、
「調子に乗るな男鹿ー!」
と、古市の怒りすら無視して。
「あ、あ〜ん///」
食べさせた葵。
パクっ☆
「…んぐ。……あぁうめぇ」
幸せそうな男鹿とミルクを飲むベル坊。
一通り食べ終えて、男鹿がポツリと呟いた。
「なんか、礼がしてぇ…」
「え、いいよ…別に。」
「おぉ、そうだ。家まで送ってってやるよ♪あと、コロッケ奢ってやるぜ」
「あ、ありがと。」
なんにも言えず、静まり返った教室には耳まで真っ赤に染まった葵とニカっと笑う男鹿と硬直した生徒たちがありましたとさ。
END
駄文で、ほんとすいません……。
でも、愛は人一倍♪←
もう、早くくっつけこの二人!!
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