(男鹿葵)Bye -Bye - Lover


キラキラとイルミネーションの光る街に背をむけて歩き出す。

チャッチャラチャッチャー♪

あなたに少しでも近づきたくて、同じにした着信音。

そんな音が不快で携帯の電源を切る。

「……。」

憂鬱な気持ちをどうにかしようとふっ…と空を見上げてみる。

「つめたぃ…。」

頬に触れた一片の雪がアタシの体温で溶けていく。

「好き……だよ…。」

10分ぐらい前まで一緒にいたのに…あなたをこんなに遠くに感じるなんて…思わなかった。

「…お……がぁ。」

あなたの名前を口にするだけで、こんなにも涙が溢れてくるのに…。

サヨナラ…なんて言いたくなかったのに…。
「しつこい女」って思われたくなくて、首を縦にふった。

こんなにも、好きにならせてくれてありがとう。

ポロポロと涙が止まらない…。

「…嫌だよ…。好き…だもん。男鹿……好きなの…。」

今になって溢れてくる言えなかった言葉が暗い夜道に吸い込まれていく。

それでも、時は戻せない。
こんなにもあなたが好きなのに。

気が付けば少し高い、街が見渡せる大橋に来ていた。

「さむっ…。」

毎日のようにふれ合っていた…今まで寒いなんて感じたことのなかった手をダウンジャケットのポケットに無造作にいれた。

あぁ…そうだ、明日提出の宿題があったんだ。

明日は、光太の幼稚園見学会があるし…。

子供じゃないんだし、明日からのやることだっていっぱいある。

ふっと顔を上げたら、街全体が見えた。

沢山の人がアリのように見える。

(あ…!こんなに広かったんだ…。)

世界の広さを忘れてしまうぐらいにあなたが好きだったんだと分かってまた、涙が止まらない。

「やだ…ぁ。こんな…とこで。なにないてんのよ。」

『別れよう…。』

さっきのあなたの言葉が頭のなかを駆け回る。

(あれ?止まらない…。止まれ!!涙…とまって…とまって…。)

涙の止め方をアタシは知っている?
いつも、どうしたら…。


――…『泣くなよ…な?大丈夫だって、葵。』

あなたの言葉がアタシを泣き止ませてくれていたなんて、知らなかった。

アタシは、一人だとこんなにも弱いなんて、思いもしなかった。

考えれば考えるほど、あなたが愛しくて、愛しくて…。

こんな気持ちをおしえてくれてありがとう。

でも……アタシは。

「男鹿が好きなのよ…。大好きなの………。」

あなたが好きでたまらない。



END

葵――――!!!!
ごめんy

「てめっ!!コラ、時希――!!超めり込みパーンチ!!」

痛っ!!ちょ、痛いよ男鹿さん!?
抜けないじゃん!!

「なんで、俺が葵を沸点だゴラァ!?アン!?」

お、おい、怖いよ!?ちょ、なにその手!?まっ、おい!!
蠅王紋ひろがりすg……

「魔王の咆哮(ゼブルブラスト)!!」

ぎゃぁぁぁあ!!



あ、96猫さんのBye - Bye Loverをもとにして作りました!!
皆さんも是非、聞いてみて下さいね(^o^)






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