「どうしようー」

あれこれと悩んでいるうちに、ドアをノックする音が聞こえ、ビクリと身体を震わせた。
誰だろうか。
誰であってもこの姿を見せるわけにいかないと思ったが、すぐにそんな事は無理な話だと気付くと、ノックされたドアに向かって声を掛ける。

「はい…？」
「おはよー、アルエちゃん。入っていーい？」

よりによって、レイヴンがノックしてきたようだった。
入れてあげた方が良いのか悩んだが、断ったとしても中に入り込んでくる人物だ。
意味の無いことはするまいと諦めて、レイヴンを中に入れてやることにする。



「…あれ、アルエちゃん何処」

部屋に入ったレイヴンはアルエの姿を確認出来ず、首を傾げていた。
眼中に入らないほど自分は小さくなってしまったのかと苦笑しながら、レイヴンの服を引っ張り、此方に意識を向けさせた。

「なん…え、ちょ、アルエちゃん…？」

彼女の姿が小さくて見えない