「先生、の、い、い、い、い…言えるかばかああああっ!!」
「誰ー!?ぶふぇッ!!!」


――今、明らかに違う人格が降りてきていたような。いや、それどころじゃない、痛い。半端なく痛い…。


結局恥ずかしさから言葉を紡ぐ事が出来ず、その怒りの矛先をどうすれば良いかもわからず、結局レイヴンにぶちまけてしまった。
アルエの強烈な拳をまともに食らってしまうレイヴン。

「い、いつも以上に凶暴ね…アルエちゃん…」
「れ、レイヴンさん…じゃなかった、先生が…悪いんですから…ッ」
「お、言い直してくれた、感心感心」

態々呼び方を訂正してくれたお陰で、今殴り飛ばされたこともすっかり忘れてしまった。
それほど嬉しかったのだろう、“先生”と呼ばれた事が。

「わかった、もう変な事は言わせないから…ね?機嫌直しなさいって」
「んむぅ…」

未だに不服そうな表情をしていたが、一気に貫いてやると、その表情も一瞬にして消え去り、新たに現れたのは恍惚とした表情。
カーペットを握っていた手は自然にレイヴンの身体へと回され、矯声をあげながらしっかりとレイヴンに抱きついていた。



調子に乗るとこうなる

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