「レイヴンさん…」
「珍しいね、こんな時間に。どうしたの?」
「あ、の…」

何やら言いにくそうに足をもじもじとさせるアルエ。
アルエが何を言わんとしているかは、レイヴンはおおよそ分かっていたが、アルエの口からそれを聞き出そうと企てる。

「どったのー?お腹でも壊しちゃった?」




――分かってるんだ、レイヴンさんは。でも、分からないフリをしているんだ。


(相変わらず、意地悪な人だ…)



アルエ自身も自分が伝えようとしていることがレイヴンには分かっているのだと理解した。
だから、尚更質が悪いと苦笑する。

「ほら、言わないと分かんないわよ?おっさんに教えてよ」

頭を撫でながら囁いてやると、面白いくらいにアルエが顔を赤くする。



――アルエちゃん弄りはやっぱ、楽しいわ。


不謹慎にもそう思ってしまう。

「ね?アルエちゃん、どうしたの?」
「あ、う…えっと…」

やはり、言いにくそうだ。
普段はレイヴンから迫ってくるから、自分から求めるのはやはり恥ずかしいのだろう。



――厭らしい子って思われちゃう、かな…。


などと考えてしまうと、そのうち愛想を尽かされてしまうのではないかと思ってしまう。
そんなことを考えていたら、自然に涙が出てきてしまった。



――あらら、泣かしちゃったか。


さすがに虐めすぎたかと、少しだけ罪悪感を抱く。

「おいで」

アルエの手を引き、ベッドへと押し倒す。



「泣いても放してやらないわよ?」

意地悪そうに告げると、アルエを全身で包んだ。



――さて、どう攻めてやろうか?



思春期未満お断り

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