教室へと急ぐ私と、その後ろを歩いてくるベラ。
…足の長さの違いかな、あんまり差がない…悔しい。


急いで教室に着くと、もう既に他のクラスメートは準備万端!って感じでスタンバイしていた。


「おはよう、ユナ。早く準備してしまいしょう?」


にっこり微笑むシシーことナルシッサ。
…こんな可愛くて素敵なのに、あのデコ会長の彼女だなんて…。


「おはよう、シシー。遅くなってごめんね」


謝ればシシーは軽く微笑み、控え室となっている隣の空き教室へ促した。


私のクラスは王道のコスプレ喫茶。
でもクラスメイトの衣装は皆バラバラで、シシーはアリスの衣装を見に纏っている。
本当に似合っていて素敵!
そして私はというと、王道のナース服。
生地もしっかりしててエロさは無い…と思ってたんだけど、よく見ると胸元開きすぎじゃありませんか…?


「着れたかい?」


問いかけも無く開けられた間仕切りのカーテンにびっくりしながらも、其処には髪をゆるく纏め、花魁風着流しを着ているベラの姿があった。


「…なんか似合いすぎて怖いね」


「お黙り」


少し被せ気味に返事があったけど、間仕切りのカーテンを閉め近寄ってくるベラに少し後ずさった。


「何、どうしたの…」


「いや、私の仕事をしにきただけさ」


そう言いながら楽しそうに笑い、私の胸を触ってきた。


「えっ…ちょっ…!!」







どうやらベラはあたしの胸を綺麗にしにきたようだった。


「それならそうと、言えばいいじゃない」


「そしたらユナの反応が面白く無いだろう?」


ニヤニヤと笑うベラに溜め息をつく。
でも、ベラのおかげで谷間が見える。さすが歩くエロス、ベラトリックス様だ。


「失礼なこと考えてるんじゃないだろうね?」


そう言って片目を閉じるベラからは色気が駄々漏れだった。


「あははは…」


乾いた笑みを浮かべて誤魔化そうとしたら、ベラは諦めたように溜め息をついた。


「まぁ、早いとこ教室に戻らないと、シシーがまた機嫌悪くなるだろうね」


「…それは、遠慮したいな」


そう言って、私達は控え室を出て教室へと戻った。

- 5 -


[*前] | [次#]




×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -