校門に着くと上級生がもう既に一番いい場所を埋めていて、その後ろに私たち2年が居た。


「…もう少し早く来るべきだったか…」


「そうね…」


校門の外にいる人の多さに少し心が折れそう。
今は全校生徒がだいたい登校が終わったため、門は閉じられている。
そのため、今日の文化祭に参加したい人たちがわんさかと群をなしているのだ。


「あれ、そこにいるのはスネイプとユナじゃない?」


聞き覚えのある声に反射的に振り返る。


「あらリーマス、素敵ね」


リーマスの格好はぱっと見パティシエ。
たしか甘味処をやるって言っていたなぁ…。シリウスとかが。


「うん、まぁ僕たちは後で準備があるからね」


「準備?」


「今日のステージプログラムはまだ見てないの?」


「うん、自分のところで忙しくて」


そう言えばリーマスは残念そうに肩を竦めた。


「僕たち今日バンドやるんだ。よかったら見にきてよ」


そう言って手渡されたのは入場チケット。
どうやら席は指定のようで、下の方に席番号が記載されてた。


「よかったらスネイプも…」


「僕は忙しいからな」


「ちょ、セブルス!」


慌てて咎めるも、リーマスは気にしてないようで微笑んでいた。


「うん。だから時間があれば、で大丈夫だよ。ね?」


半強制的に渡されたチケットを忌々しげに見つめるセブルス。
…一緒に連れて行こう。そうしよう。

もらったチケットを無くさないようになおすと同時に、校門が開いた。


「あ、じゃあお互い頑張ろうね」


「ふん。僕たちが負けるわけないだろう?」


「あはは、それは楽しみだね」


…なんだろう。この空気。
私が負けてしまいそうなんだけれど…。
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