「ちょっと待ってよセブルス!!」


先に廊下に出たセブルスを慌てて追いかける。


「…早くしろ」


「いやほら、まだ時間あるし…」


「時間前に校門近くに行ってここに戻れば時間的にちょうでいいだろ。幸い、配らなくてはならないチラシは大量に準備されているのだからな」


いつのまにか持たされていたらしいチラシの入った鞄を肩からかけ、セブルスは不機嫌そうに言う。


「だいたいなんで僕が接客なんだ…」


「まぁまぁ。文句は言わないの」


不機嫌を隠すつもりがないセブルスを宥めながら校門方面に回る。
たまに他のクラスの子に声をかけられたけれど、セブルスが腕を引くものだから話もできなかった。


「セブルス、そんな急がなくても…」


「早く行かなければ奴が来る」


「奴?」


セブルスが誰をさしているのかはよくわからないが、彼にとって不快に思う人物、といえば、彼らしかいない。


(はぁ…)


―何もなければいいけど


そんな淡い期待を抱きながら校門に向かった。
…もちろん、期待なんて打ち砕かれたわけなんだけれども。
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