教室内はほとんど準備を終え、今は各々の動きの確認をしている。
いつもはこんなに早くクラスメートが揃うことが無いため、今日の皆が如何に本気かが伺い知れる。


「皆、準備は終わったかね?」


朝から朗らかに笑いながら入ってきたスラグホーン先生に視線が集まる。


「今日は年に一度のお祭りだ。羽目を外しすぎないていどに楽しんできなさい」


それだけを言うと、スラグホーン先生は教室から出て行った。


「さて、最終的な打ち合わせを担当別にお願いね」


学級委員をしているアンドロメダ・ブラックがそう言えば、皆は持ち場別に別れた。
私は勿論、接客担当で仕事は開始から昼過ぎまで。
シリウスとの約束もあるしね。


「まず、私たちはスタートダッシュが大事だと思うの」


ニッコリとシシーが笑って言う。


「だから、客引きをセブルスとユナでお願いね」


「「はぁあ?」」


二人で少し不満げに返事をすれば笑顔で何か?と言わんばかりに見つめられる。
…ルシウス先輩も苦労してるのね…。


「あとは今まで通りに動けば大丈夫だから…よろしくお願いね」


シシーのその言葉で、私たち接客班(午前)の打ち合わせが終わった。


「ああ、そうだセブルス!」


「…なんだベラトリックス」


「まぁそう邪険にしなさんな。ユナのこと、頼んだよ」


ぱちり、とウィンクを決めるベラ。


「お前に言われるまでもない」


そう返事して、セブルスはマントを翻し廊下に向かった。
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