お前のせいだろ!

Atention!
揺らせ!と同一主人公です





「何あのイケメン!」


事の発端は、彼女ユナの一言から始まった。
それはまだ、彼女が入学してすぐのこと。全校集会で見かけたホグワーツ学園高等部の生徒会長、ルシウス・マルフォイ。
シルバーブロンドの髪を右で緩く結び、その切れ長の目に少し冷たさを感じるほどのアイスブルーの瞳。
同じ学年にイケメンといわれる部類の多いこの学年からしても、ルシウスの顔の端整は際立っていた。

「ルシウス会長な。入学式でも話をされていたと思うが?」

「えへ、寝てた」

「……」

語尾に音符が付きそうなほどのテンションで答えるユナに、幼馴染といえど、セブルスは頭が痛くなった。

「そうだぜスニベルス。入学式なんて眠たいだけじゃねぇか」

ユナの後ろに座っていたシリウスが、彼女に抱きつきながら話しに混ざった。

「その呼び方をするな!」

「なれなれしく触るな、駄犬」

ユナを擁護した筈のシリウスが、何故かその彼女に叩かれる、なんてはめに。

「そこの一年、静かにするように」

壇上から冷たい視線を送るルシウス。
彼としては、自分の話を途中で遮られ、若干気に食わない。

「ほら、シリウスのせいで怒られたじゃないの」

「お前の声も十分大きいと思うが」

「セブルスは黙らっしゃい」

「そーだそーだ、黙れスニベルスー」

「「お前が黙れ、駄犬め」」

小さな声で文句を言い合う3人。
その間にルシウスの話が終わったのか、彼の姿は壇上にはなかった。
勿論、彼が居ないということは集会ももうすぐ終わり、教室に戻るだけなのだが…。

「先程注意された3人は残るように」

会の進行を務めていた執行部のアーサー・ウィーズリーの声がマイク越しに響く。
その声は咎める様ではなく、わんぱくな子供に言い聞かせるかのようであった。

「「「はぁ…」」」

もれる溜息。
3人は再び言い合いを始めるのだった。

お前のせいだ!
(シリウスが煩いから!)
(…ユナもだろう)
(スニベルスが居るからだろ)
((黙れ、駄犬!))
(ユナが居るからって強く出やがって…!!)

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