*
『侑士?どーしたん?』
「あぁ、すまん。謙也…」
「その携帯の先は浪速のスピードスターとか勘違いしてるアホか?」
そう言って手を差し出す彼女の圧力に逆らうことが出来ず、忍足は携帯を差し出した。
…ヘタレの香りがするのは、もはや血筋である。
『は!その声は京華やな!』
「何か文句でもあんの?アン?」
『いやないですっ、ごめんなさい!!』
…なんなのだろう。この怯えっぷりは。
「…切るわよ」
そう言い、相手に有無を言わさず電話を切り忍足に返した。
この波乱は、まだ続く。
To be continue.
[ 5/11 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]