#1

只、何も変わらずに過ぎていく。
…其の筈だったんだ。


March. Action#1


それはまだ、春休み。
場所はブルジョア学園…基、氷帝学園中等部で起こった。


♪〜♪〜


昼休憩に鳴り響く携帯電話。
忍足は携帯に表示された画面を見て、溜息をついた。


(また性も無いことで電話してんやろ…)


そう思いながらも、電話に出た。


「なんやねん、謙也。こっちは練習中やねんけど」


『えぇやんか、そんなん言わんでも!俺は親切でなぁ…』


「はいはい、わかったから。用件は何なん?」


『(こいつ適当にあしらいよった…!)…いや、うちに居ったマネージャーそっちに転校してん。せやから教えたろ思て』


「あー、なんやそんなん言うてたな。まぁ、関係あらへんやろ」


『いや…それがやな…』



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