*
「ゲ…ゲームセット!」
ゲームカウント、7-6。
勝者は京華だった。
「腕、鈍ったんじゃないの?」
「…チッ」
跡部と握手しながら、彼女は呟く。
跡部は悪態つきながらも、彼女に反論することは無かった。
(このままじゃ、抜かれちゃうわね)
過去に彼と試合した時と、比べられないくらい腕が上がっている。
そう感じた彼女は小さく微笑んだ。
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