03
そうやって慰めるとコビーは私をじっと見て僅かに首を傾げた。
「そういえば、アンさんって戦えるのですか?
…失礼ですが、そのようには…」
「んー、女の見た目で騙されちゃダメですよ、コビーくん」
にっこり笑えばますます不思議そうに顔を傾ける。
「アンな、俺が敵わないくらいには強いんだ!」
ニシシッと悪戯に笑うルフィの言葉に驚くコビー。
「えっ!!だってアンさん武器なんて見当たらないですよ」
「あは、あたしの相棒は肌身離さず、ですよ」
スカートのスリットに手を伸ばしガーターでくくりつけた銃を取り出す。
一瞬顔を赤くしたコビーが可愛くてニヤニヤしちゃう。
「あとその服の中だよな!」
「先にネタバラシしないでよねー…」
ジャケットの内ポケットから小型の銃を取り出して見せる。
「え、じゃあ…」
「うん。あたしはガンナー。狙撃手(スナイパー)と違って、遠い距離は苦手だけどね」
二丁の銃を構えてウィンクする。ルフィも楽しそうに笑っている。
「あれ、でもルフィさんはゴムだから弾は当たっても効かないんじゃ…」
「あはは、それは今度ね!」
全部バラしちゃうと面白くないでしょ?と言えばコビーもなんとも形容し難い返事を返した。
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