01
ルフィとそんな和やかに会話をしていると、コビーがいきなり泣き出した。
「コビー、どうしたの!?」
慌てふためく私に、はっきりと今までの弱虫じゃなく、力強く言った。
「…ぼくにも………やれるでしょうか……!!し…死ぬ気なら…」
「ん?何が?」
「ぼくでも…海軍に入れるでしょうか…!!!」
そう言うコビーの瞳に迷いがなくなりつつあって、諦めは鳴りを潜めていた。
「海軍?」
「ルフィさんやアンさんとは敵ですけど!!海軍に入ってえらくなって悪い奴を取り締まるのがぼくの夢なんです!!!小さい頃からの!!!」
強く、強く。
こんなにも、この子って強い思いを持っていたのか、と関心するほどに強く。
確かな思いを口にした。
←×→