03
ルフィに殴られてもすぐに起き上がってくるコビーに、日頃の彼の扱いを感じてしまった。
「…でもいいや…慣れてるから…えへへへ…」
まるで、笑うしか方法が無いようにコビーは笑う。
「おれは死んでもいいんだ!」
「え?」
「おれがなるって決めたんだから、その為に戦って死ぬんなら別にいい」
確かな決意を持ってその言葉を口にするルフィ。
…いつのまに、こんなにも大きくなっていたのかな…。
「……!!し…死んでもいい…!!?」
そう口にしたコビーは信じられない、と言いたげな顔でルフィを見た。
「それにおれはやれそうな気がするんだけどなー。やっぱ難しいのかなー」
「えー、ルフィなら大丈夫だよ!」
「にしし!!アンもそう思ってくれるなら大丈夫だよなー!」
私が肯定すれば、嬉しそうに笑って自信満々に返す。
うん、ルフィなら本当にできそうだもの!
←×→