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「この海岸は海賊“金棒のアルビダ”様の休憩地です。ぼくはその海賊船の雑用係、コビーといいます」


「あ、私アンって言うの!よろしくね」


にっこり微笑めば顔を赤くするコビー。もう本当に可愛い!!


「…そうか。実はどうでもいいんだけどな。そんなこと」


「はぁ…」


「ちょっとルフィ、自分から聞いておいて…」


「アン、顔気持ち悪いぞ」


「気持ち悪いってどういうことよ!」


軽く怒りながら言ってルフィの顔を見たら少し拗ねてたように見えた。
……ヤキモチかコノヤロウ。可愛いな、ルフィのくせに。
そう思いながらルフィの頭から帽子を取ってぐしゃぐしゃに撫でてやると、やめろ、って言いながらも嬉しそうにしてた。
本当、手のかかる弟だわ。




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テーマ「人外ファンタジー」
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